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オオクチガマトカゲ

オオクチガマトカゲ

学 名Phrynocephalus mystaceus別 名:-英 名:Secret Toadhead Agama 分 布:中央アジア(タジキスタン、トルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、イラン北東部、アフガニスタン、カスピ海周辺のロシアおよび中国北西部)全長:最大25cm

中央アジアの砂漠周辺の乾燥した場所に生息する小型のアガマの1種です。

本種が属するPhrynocephalus 属は「ガマトカゲ」あるいは「カエルアタマアガマ」などと呼ばれ、小型種を中心にコンスタントに流通していますが、どの種も非常によく似ていて、種同定は困難を極めます。

写真の個体は口角に特徴的なヒダがあり口を広げた時に広がったため、和名も付いていないPhrynocephalus mystaceus であると思われます。なお「オオクチガマトカゲ」という名称はビバリウムガイドで紹介された時に加藤英明さんが命名したものです。ビバリウムガイドNo.36の巻頭で紹介され、No.37で野生での生態が紹介され日本でも広く知られるところとなりましたが、本格的に国内で流通したことはないと考えられています。ただし、先述したように似たような種類も多いことから、これまでに他種と混じって輸入されたことはあるかもしれません。

一応、現在は以下の3亜種に分けられています。

  • Phrynocephalus mystaceus mystaceus ・・・基亜種。カスピ海北西部
  • P. m. galli ・・・中央アジア
  • P. m. aurantiacaudatus ・・・カザフスタン東部
ただし、これらの種別の変異は不明確で、亜種として考えない場合も多いようです。

体色等には特別な特徴はなく、灰褐色を基本とした乾燥系アガマの典型です。一応、背中の斑紋パターンなどで同定が可能ということですが、不確実です。また尾の先端部が黒色であることも特徴です。

もっとも特徴的なのは、口角にある大きなヒダで、危険を感じると威嚇のために口を大きく開けてヒダを広げます。ヒダの内部は口の中と同じで赤からピンク色を示すています。また砂漠という過酷な環境で生活するためのさまざまな工夫が施されており、特に四肢の指には櫛状の長い突起が発達して、柔らかい砂の上でスパイクのように働き俊敏な動きを可能にしています。また砂を掘るのにも役立っていると考えられています。

日差しの強い日中は砂に掘られた深い穴の中に潜み、夕暮れや朝方に穴から出て活動をしているようです。ただし、巣穴から遠く離れるようなことはなく、危険を察知すると素早く穴に入っていきます。また夏の間は夜間に活動をすることも多いようです。

食性は昆虫食性であると考えられており、飼育下でも普通に昆虫類を食うようです。

繁殖生態は卵生で4-7月に産卵を行います。メスは2年で成熟し、通常は2-6個の卵を2クラッチ産むようです。卵は70日ほどで孵化し、孵化した幼体は40mm(全長か体長かは不明)ほどの大きさだそうです。

おそらく、前述したように今までも他の種類に混じって流通したこともあると思われますが、さほど注目されていなかったため、ほとんど知られていませんでした。確かに口を開けなければ、単なる地味な乾燥系アガマですから...

しかしビバガで衝撃的に紹介されたことで、おそらくこれからは、中央アジアでも比較的政情が安定している地域からならば、輸入されることもあると思われ、非常に楽しみです。

往々にして、こういった過酷な環境の中で生きている生き物は、頑強で飼育もしやすいと思われますし、思ったよりはボリュームのある体躯ですので、きっと人気が出ることでしょう。

こういう生き物がまだまだいそうだから、この趣味はやめられませんよね!

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 中央アジア産
  • 口角に大きなヒダがあり、口を開けてヒダを広げ威嚇する
  • ビバリウムガイドNo.36-37で紹介された
  • 砂漠に近い環境に生息する
  • 少なくとも、本種ということを意識して流通したことはない
背面から見ると普通のアガマ

背面からの姿

画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます

飼育の基本情報
飼育容器60cmクラス以上の水槽など
温度ホットスポット部は40℃以上、低温部は26~30℃。夜間は21~24℃にする。
照明紫外線灯とバスキングランプが必要。紫外線灯はできれば複数。
床材爬虫類用の砂漠の砂などを厚め(15cm程度)に敷く
容器内レイアウト流木や平たい岩などでホットスポットとシェルターを作る。水入れは小さめで倒れにくいもの
基本的にはコオロギやミールワームなどの昆虫
基本的な世話乾燥系トカゲの飼育に準ずる
  • カルシウムの添加は必須。ときどきビタミン剤も添加する
  • 1日1回は霧吹きを行う
※各種情報は「ビバリウムガイドNo.36-37(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。


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