懐かしい幸福を運ぶ、ポルトガルのお菓子(3ページ目)

お菓子のように甘い町、シントラ

地上400m、ペーナ宮殿からの眺め。天気がよければリスボンまで一望できる

甘いお菓子とかわいらしい街並みを一度に味わうなら、シントラヘ。詩人バイロンが「エデンの園」とたたえたこの町は、世界遺産にも指定されている美しい景観が魅力。リスボンから約30km、車なら30分と近く、
「週末に家族でドライブに来ることも多いよ。特に朝の空気が気持ちいいんだ」
とはリスボン在住者の弁。山の上なので空気も美味しく、ちょっとした避暑地のような雰囲気です。

王宮やペーナ宮殿など見どころも多いので、できることなら半日以上かけて、ゆっくり周りたいところ。美しい景色を楽しみたければ、山の上にあるペーナ宮殿へ。ふもとのビジネスセンターからバスに乗れば5～10分で到着します。なかには歩いて登っている人もいますが、それなりの山道なので覚悟のうえで。ちなみに私はバス派です。宮殿にはカフェも併設しているので、歩き疲れたら一休みするとよいでしょう。

そぞろ歩きが楽しい、シントラの小径

レストランやお土産屋さんは、町の中心になるレプブリカ広場周辺に集まっています。細い路地を入ると、軒先でおばあちゃんがぼうっと立っていたり、人々がカフェでまったりしていたり、心和む光景が広がっています。高原の爽やかな空気を吸いこみつつ、フラリと散歩してみましょう。30分も歩けば一周できるほどの小さな町ですが、路地裏の店をひやかしていると、ときには思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

次のページでは、シントラで食べておきたいこの逸品。