世界第5位のワイン大国 魅惑のアルゼンチン(2ページ目)

これだけは飲みたい、マルベック＆トロンテス

今回のセミナーでもマルベックとトロンテスを試飲。同じ品種でも造り手や産地で味は大きくことなる

アルゼンチン国内では非常に広い範囲でワインが造られています。北はボリビアとの国境に位置するサルタ州から、南はパタゴニアの始まるネウケン州まで。西にはアンデス山脈が連なっているため、太平洋の影響をうけず、土地の標高や気温によってその味わいが変化します。様々な品種が作られていますが、まず飲んでおきたいのが次の2つです。

まずは白ワインのブドウ品種「トロンテス」。アルゼンチン固有のブドウで、色は黄色がかった緑をしており、熟すと金色が増していきます。かぐわしいアロマが特徴でフルーティな味わいのワインになります。「寿司やしゃぶしゃぶなど日本料理ともよく合う」と言うはアルゼンチンのワイナリー、テラザス・デ・ロス・アンデス社のマヌエル・ロウサーダ氏。ラ・リオハやカタマルカなど北部を中心に造られています。

アルゼンチンは世界一のステーキ大国でもある。ぜひワインとのマリアージュを楽しみたい

もうひとつが赤ワイン用の品種「マルベック」です。もともとフランスがオリジナルですが、いまやアルゼンチンを代表するブドウ品種になりました。ちなみにアルゼンチンワインは80％以上が赤ワインです。マルベックから作られるワインは濃厚な味わいと芳醇な香りが特長。アルゼンチン名物のステーキとの相性も抜群です。マルベックを使った赤のスパークリングワインやポルトのようなスイートワインもあります。

もちろん他にも世界的な有名品種、カベルネソーヴィニヨンやメルローをはじめ、多種多様なワインが造られています。

次のページでは、アルゼンチンのワインの故郷へ。