世界遺産/未来の世界遺産

未来の世界遺産6 生死の境・聖地ベナレス(7ページ目)

三島由紀夫、遠藤周作、沢木耕太郎はじめ世界中の作家に影響を与えた生と死の街ベナレス(バラナシ)。旅人に「世界でもっとも衝撃的だった場所は?」と尋ねると必ず1位にあがるインドの永遠の聖地へご案内!

長谷川 大

長谷川 大

世界遺産 ガイド

得意ジャンルは世界遺産・世界史・海外情勢・海外旅行・哲学・芸術等。世界遺産マイスター、世界遺産検定1級文部科学大臣賞受賞。出版社で編集者として勤務したのち世界一周の旅に出る。現在は東南アジアを拠点に海外旅行を継続しながらフリーの編集者・ライターとして活動。訪問国数は約100、世界遺産は約250に及ぶ。

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ベナレス(バラナシ)を眺めよう

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ベナレスの街中
ベナレスの街中。牛や猿や犬もこの街でしっかり生きている。


ベナレスの屋根屋根
ベナレスの街の屋根屋根。猿が屋根のあちこちに現れる。
ベナレスですることは、ただ眺めることだ。

元気に遊びまわる子供を、沐浴する人を、死を待つ人を、旅行者をだまそうと近づく詐欺師を、麻薬を売買するプッシャーを、大麻を吸う旅行者を、親切なインド人を、障害を隠そうともしない障害者たちを、皮膚のただれた病人たちを、サドゥーを、サドゥーになった西欧人たちを、焼けた遺体の一部を食べる野良犬を、浮いている腐乱体を、街を徘徊する牛を、川を跳ねるイルカを、サドゥーが操るコブラを、ホテルの部屋に忍び込むサルを、夕陽に映える凧を、ガンガーから昇る朝日を……

神、生死、貧富、幸不幸、聖俗、善悪……自分が知っているちっぽけな価値観など打ち壊されて、誰しもその本当の意味を問うことになる。

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