旅人たちに「世界でもっとも衝撃を受けた場所は?」なんていうアンケートをとると第1位にあげられる場所はいつも決まっている。インドのベナレスだ。旅人だけでなく、ベナレスは世界中のアーティストたちに影響を与え、三島由紀夫『豊饒の海』、遠藤周作『深い河』、沢木耕太郎『深夜特急』をはじめ多くの作品に登場してその衝撃を伝えている。

世界遺産ではないけれどすばらしい場所を紹介するシリーズ、未来の世界遺産。第6回はインドのベナレス!

人生を変える街、ベナレス(バラナシ)

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ベナレスのガート
ベナレスのガート風景。このようなガートが60~70前後あり、年間100万人以上が訪れると言われている。©牧哲雄


沐浴
花をガンガーにそなえる女性。©牧哲雄
ベナレス・ショック――自分がこれまで親しんでいた価値観が根本から危うくなってしまうような体験を、ベナレス(バラナシ、バナーラス、ワーラーナシー、ヴァラーナスィー)で多くの旅人が体験する。

それは単にベナレスの街並みや人や服装や食べ物が我々のものと違うとかそんな些細なことではなく、生死や善悪、聖俗、時間や次元といった自分を支えている当たり前のものをも揺さぶって、文字通り人生や世界を一変させてしまうような力となる。

いったいなぜ?

それはベナレスに行って自分自身で感じ考えなければ伝わらない、そういう種類のものだ。もともと世界遺産にはそのような要素が必ず含まれているが、ベナレスはその力がケタ外れに強い。自分自身の目で見てみることを、強くオススメする。

どんな体験ができるかについては、第8ページに沢木耕太郎『深夜特急』、三島由紀夫『豊饒の海』の抜粋も用意したので参考に。

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