世界遺産/未来の世界遺産

未来の世界遺産6 生死の境・聖地ベナレス(4ページ目)

三島由紀夫、遠藤周作、沢木耕太郎はじめ世界中の作家に影響を与えた生と死の街ベナレス(バラナシ)。旅人に「世界でもっとも衝撃的だった場所は?」と尋ねると必ず1位にあがるインドの永遠の聖地へご案内!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

聖地ベナレス(バラナシ)のガートで女神ガンガーに触れる

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ベナレスのガート2
こちらもベナレスのガート風景。遺灰を流し、遺体を沈めるその場所で、口をそそぎ、身体を清める。©牧哲雄


船から見たガート2
船から見たガート風景。ガートには数多くの船が出ていて、ガンガーを行き来する。
ベナレスには60~70以上ものガートがある。ガートは階段状の堤防で、人々はここを降りて川に浸り、女神に触れ、沐浴を行う。

ガートにはそれぞれ役割があり、一般的なガート、僧が集まるガート、女性が集まるガート、女神ガンガーと同時に別のある特別な神を祀るガートなど、それぞれに意味がある。

人々の姿もいろいろだ。基本的には男性はルンギーという布を巻き、女性はサリーと呼ばれる衣服を着て入る人が多いが、海水パンツの者、僧の姿をしたもの、あるいは仙人のような姿をした人までいる。

祈っている者もいれば、泳いでいる者、遊んでいる者、ヨガをする者、洗濯をする者、チャイ(お茶)を沸かす者、人それぞれだ。

解脱を求めるサドゥーという生き方は次のページへ。
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