生と死が同居するナミブ砂漠の生態系
世界最大のデューン、ソサスブレイの風紋。実はデューン自体も巨大な風紋だ。 |
また、これらの昆虫や植物をエサとする捕食動物や昆虫も独自の進化を遂げており、たとえばウェルウィッチアの水分しか飲まないカメムシなども存在する。もちろんどちらもナミブ砂漠以外には見られない固有種だ。これ以外にもナミブ砂漠ではダチョウやフラミンゴ、オットセイ、スプリングボック、オリックスなど多数の動物を見ることができる。
木陰で休むオリックス。ナミブ砂漠では驚くほど多くの動植物を見ることができる。 |
ナミブは現地の言葉で「何もない」。しかし、死の砂漠でありながら、実はどこよりも豊かな生態系を誇る生命の楽園でもある。豊かな自然と文化を誇るナミブ砂漠は複合遺産「Southern Namib Erg」としてナミビアの暫定遺産にリストされ、世界遺産への登録を待っている。
アプリコットのデューンと枯れた湖。 |
名称:南ナミブ砂漠 →2013年「ナミブ砂海」で世界遺産登録
Southern Namib Erg
国名:ナミビア共和国
暫定遺産登録年と登録基準:2002年、文化遺産(iii)(v)、自然遺産(i)(ii)(iii)(iv)