ダマヤッズィカ・パゴダの眺望
バガンのダマヤッズィカ・パゴダから見た幻想的な景色。街のどちらを見渡してもこのようなパゴダや寺院が連なっている。

世界遺産ではないすばらしい遺産を案内する「未来の世界遺産」Vol.2は、ミャンマーの世界遺産暫定リスト記載物件「バガン遺跡地域と建造物群」を紹介しよう。

実はこの物件、1997年の世界遺産委員会で世界遺産登録が審議されたが、残念ながら登録は延期されてしまった。しかし、世界遺産委員会はこの遺跡の普遍的価値を認め、ミャンマー政府にバガンの保護体制を改善して早急に再推薦するように要求した。

世界遺産ではないものの、世界遺産委員会が登録したくてたまらない貴重な物件、それがこのバガンなのだ。

バガン王朝と仏塔パゴダ

ダマヤンジー寺院

12世紀、ナラトゥ王が建立したダマヤンジー寺院。一辺・高さともに約60mの階段ピラミッドだ。ちなみに、仏像を収めた宗教施設が寺院であるのに対し、ブッダの遺灰をはじめ関連物を収めてそれそのものを祀るのがパゴダだ。だからパゴダはそれ自体仏像のようなものなのだ

ミャンマーはバガンの街並みはとても神秘的。

パガン平原
こちらもパガンの景色。※この写真はクリックすると拡大画像が見れます。
見渡すと、総数2,000とも5,000とも言われるパゴダ(仏塔。ストゥーパ)が、あちらこちらからニョキニョキと突き出している。バガンの写真は一発でバガンとわかる。それほど強烈な印象を残すのが、バガンという街なのだ。

これらのパゴダが建てられたのは、10~14世紀のバガン王朝の時代。この時代に上座部仏教が伝えられて、釈迦の家であるパゴダが建てられるようになった。この時代、数万~数十万のパゴダが建立されたと言われている。やがてモンゴルが来襲するとバガン王朝は滅び、パゴダ建設も下火になった。

しかし、人々の心から仏教が消え去ることはなく、現在もミャンマーの人口の9割が上座部仏教を信じている。

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