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フランスの縁起物って何? フランス風縁起担ぎで幸せになる

フランスでの縁起物がなにか知っていますか? 試験合格や結婚など少しでもシアワセになりたいという方は一度フランス風縁起担ぎで、今年をいい年にしてみませんか? フランス語の勉強とともに、シアワセとお友達になりましょう。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

<目次>
 

フランスの縁起物

フランスでも定番の縁起物4つ葉のクローバー

フランスでも定番の縁起物4つ葉のクローバー


trèfle à quatre feuilles(トレッフラ カトゥル フイュ/四葉のクローバー)を見つけたり、étoile filante(エトワール フィラントゥ/流れ星)に願いをかけるというのは、すでに日本でも定番となっているsuperstition(スュペルスティシオン/縁起かつぎ)ですね。これらは、フランスでも有名なものですが、まずは最初に日本ではまだまだ馴染みの浅いフランスのporte-bonheur(ポルト ボヌ-ル/幸運グッズ)からご紹介しましょう。
 
  • Fer à cheval(フェ-ラ シュヴァル/馬の蹄鉄)
  • Patte de lapin(パット ドゥ ラパン/うさぎの足)

馬蹄といえばHermès(エルメス)のスカーフ柄やキーホルダーを思い起こされる方も多いと思いますが、本来は家の玄関の扉の上方に飾ることで家族みんなを不幸から守る意味があるとされています。

また、« La patte de lapin, ça porte bonheur, mais pas au lapin. »(うさぎの足は幸運をもたらす、ただし、うさぎは別)と皮肉ったのはLouis Aragon(『La Diane Française』)。 元来うさぎはabondance(アボンダンス/豊かさ)の象徴として縁起のいい動物とされていますが、la patte de lapinは、本番の成功を約束する幸運のアイテムとして、俳優やミュージシャン、マジシャンなどに特に人気があるようです。大事な試合や発表会を控えている方などにおススメですね。
 

こんな行為で、幸運を招く!

グラスを割っても慌てずに

グラスを割っても慌てずに


では次に、グッズ関連ではなく、幸運を呼び込む動作についてご紹介しましょう。
 
  • Croiser les doigts(指を交差させる)

index(アンデクス/人さし指)とmajeur(マジュール/中指)を交差させる。英語圏で多く目にするこの有名な動作は、フランスでも誰かにあるいは自分自身にporter chance(ポルテ シャンス/幸運をもたらす)と言われています。試験や手術、大事な会合、さらにはくじ引き前などツキが欲しいときには、ダメもとでやってみましょう。ただし、両手でやらないと効き目がないという説もありますので、お気をつけくださいね。

お次は、ちょっとアンラッキーかもというこの行為。
 
  • Casser du verre blanc(ガラスのコップを割る)

思わず、「Merde !(メルド/クソっ!)」と言ってしまいそうなこの行為も、幸運を呼び込むとされています。「やっちゃった!」と嘆く前に、思い出すといいかもしれませんね。このMerde は、親しい友人の間ではBonne chance !(ボンヌ シャンス/幸運を祈ります!)の代わりに使われますので、言われてむやみに怒らないように!

それでは、「クソ」がらみでもう一つ。楽しいお散歩中、眼の前に突如現れるイヤ~な物体。見ないふりをしようと思っても思わず眼がいってしまうその物体と遭遇した場合には、次のように行動しましょう。
 
  • Marcher du pied gauche sur une crotte de chien(犬のフンの上を左足から歩く)

次回から「クソ」に遭遇するのがちょっと楽しみ!?

これまでご紹介してきたのは、幸運グッズや動作など特別フランス語を使わなくても幸運を招き入れることができるものでしたが、お次は言葉を伴って使われることの多い動作をご紹介しましょう。
 

これであなたも年内に結婚!?

最後の一滴が幸運を呼ぶ

最後の一滴が幸運を呼ぶ


フランス語でtoucher du bois(トゥシェ ドュ ブワ/木に触る)という表現は、そのまま縁起かつぎを意味するほどの有名なジェスチャー。幸運を呼び込むためや、失言をしてしまった際に「Je touche bois !(ジュ トゥシュ ドュ ブワ)」、「On touche bois !(オン トゥシュ ドュ ブワ)」といいながら木製品に触ります。

この行為はフランス語学習者なら一度はお聞きになったことがあるはずの有名なものですが、「今年こそは結婚を!」という方にはこんな縁起担ぎもあります。

それは、何人かでテーブルを囲んでいてワイン等の飲み物を分け合っているとき、最後に注がれた人は年内に結婚するだろうというというもの。「Marié(e) dans l'année !」(マリエ ダン ラネ/年内に結婚)とみんなが祝福してくれます。注ぐ側にまわった人は、グラスに注ぐ飲み物が最後の人だけちょっと少ないかな?と思ったときに、きまずい雰囲気をこの台詞でごまかしましょう。
 

まだまだあるぞ!ことわざ・格言編

それでは最後に、ことわざや格言として知られている縁起担ぎのフランス語をご紹介しましょう。
 
  • Araignée du matin, chagrin; araignée du soir, espoir.
(朝の蜘蛛は悲しみ、夜の蜘蛛は希望)
  • Mariage pluvieux, mariage heureux
(雨の日の結婚は幸せな結婚)

こうしてみてみると、要は、不運を幸運に変える思考の変換能力が幸運を呼び込む最大のテクのように思われます。みなさんも、今年はこの変換能力をちゃっかりと身につけてよい一年をお過ごしください!

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