旅行で使えるフランス語

旅行で使えるフランス語

フランス旅行を思い立ち、本屋さんに並ぶ旅行会話集を手に取ってみたものの、あまりの内容の充実度に「こんなに覚えられない!」と途方に暮れてしまった経験はありませんか? 確かに例文を頑張って暗記していくという方法もありますが、実際は「これいくらですか?」と聞いても、フランス語の数字がわからなければ意味ないですよね。

ということで今回は、「旅行にいくなら最低これだけ知っておけば大丈夫!」という、超初心者向け、らくらく「旅行会話」とまいりましょう。  

旅行で使えるフランス語!基本の4フレーズ

フランス人というのは、不親切で、英語を話しても無視されるなどという噂はお聞きになったことがあると思いますが、本当なのでしょうか? ガイド自身は、フランスに行って英語で買い物をしたという経験はないのですが、パリなどの都心部では、こちらがフランス語なのに向うが英語などという不思議なパターンになることもあるくらいですから、無視だとか英語が通じないという状況はそれほどないと思います。
観光客でにぎわうパリ

観光客でにぎわうパリ

「それじゃあ、英語でいいじゃないか!」というあなた、フランス語で話しかけると、確実に値引きしてくれるなんていうことはありませんが、従業員の笑顔の輝きが2倍になることは確か。相手に喜んでいただくという「小さな親切」の精神でまいりましょう。


・Bonjour. (Bonsoir.)
 (出会いの挨拶)
・Ça, s'il vous plaît.
 (要求)
・Merci.
 (お礼)
・Au revoir.
  (別れの挨拶)

超初心者のみなさん、まずは、上記の基本フレーズを4つだけ覚えましょう。あくまでも、「小さな親切」ですから、フランス語でベラベラしゃべるという「大きな親切」でなくてかまいません。第一段階は、「私は外国人ですが、フランスという国に敬意を表して、フランス語で話したいと思っている」ということだけ、伝わればいいのです。
 

フランス語で出会いの挨拶……第一印象で差をつけよう!

まずは、Bonjour(ボンジュール)、Bonsoir(ボンスワール)から。この2つの表現はおそらくフランス語を全く知らない方でも耳にされたことがあると思います。「友達はいないのだから、挨拶なんかしないだろう」と言う方はちょっと待った! これらの表現は、買い物をするとき、レストランに入るとき、美術館の入場切符を買うときなど、友人・知人に対してだけでなく、お店の人に対して使う言葉でもあります。

Bonjourは、「おはよう」「こんにちは」の意味ですから、日中はこちらを使ってください。そして、Bonsoirsoir(スワール)は夕方から寝るまでの時間帯をいいますから、夕方以降はこちらを使いましょう。夜、レストランに行くときなどはこちらの表現ですね。ちなみBonsoirは「今晩は」という挨拶であると共に、「さようなら」のかわりにも使えます。夜のおでかけはこれ1つでOKですね。
 

フランス語のお役立ち表現……欲しいものはこれでゲット!

好きな花を指差して、「Ça, s'il vous plaît.」でOK!

好きな花を指差して、「Ça, s'il vous plaît.」でOK!

挨拶が終わったら、何かを注文する際に必要な表現を覚えましょう。s'il vous plaît(スィル ヴ プレ)とは、フランス語の「お願いします」、英語ではPleaseにあたる言葉です。コマーシャルなどで、耳にされたことがある方も多いのではないでしょうか?

この表現、通常は「Un café, s'il vous plaît.」(アン カフェ スィル ヴ プレ/コーヒーを一杯お願いします。)というようにほしい物を示す単語と組み合わせて使います。とはいえ、この「ほしい物を示す単語」を覚えるというのが一苦労。超初心者の方は、欲張らず、まずは、発音も簡単なça(サ)という言葉を覚えましょう。

ça(サ)とは「これ、それ」という目の前にあるものを指す言葉。ということで、両者をあわせたÇa, s'il vous plaît. (サ スィル ヴ プレ)とは、「これ(それ)下さい」の意味になります。

レストランやカフェではメニュー(パリなどの有名なお店はフランス語と共に英語で書かれてあります。)を指差して、あるいは隣で食べている人の料理を指差して、Ça, s'il vous plaît.でOK。もちろん、買い物の際も、ショーウインドウやほしい商品を指差してそう言えば、バッチリです。

ちなみに、私の友人は、日本から雑誌の切り抜きを持って来て、この一言で、ほしい柄のスカーフや、口紅を次々と手に入れておりました。すごい技ですね。
 

フランス語のお礼と別れの挨拶……帰り際も美しく

Merci(メルスィ)も、日本ではお馴染みの言葉ですね。そう、「ありがとう」の意味です。ほしい商品が手に入ったら、あるいはカフェやレストランで注文した品がでてきたら使いましょう。使うシチュエーションは日本と同じです。

このMerciに、「大変」とか「非常に」という意味の副詞beaucoup(ボークー)をくっつけた、Merci beaucoup! (メルスィ ボークー)というのも耳にされたことがあるのではないでしょうか。お礼の気持ちを強調したいときに、使ってみましょう。

さて、ここまで勉強したフレーズを使って、無事用件を済ますことができたなら、後は「さようなら」と言って、店を立ち去るだけです。フランス語の「さようなら」にあたる言葉はAu revoir! (オ ルヴワール)。先ほどの、Merciとあわせて、Merci. Au revoir! (メルスィ オ ルヴワール/ありがとう。さよなら。)と一気に言って、かっこよくお店をでてくださいね。
 

レストランで使われるフランス語の基本フレーズ

レストランでも頑張って、フランス語を使ってみよう!

レストランでも頑張って、フランス語を使ってみよう!

今度は、ちょっと欲張って「通じる喜び」を「会話する喜び」へと変えることを目標に、レストランで使われるフレーズを例に、応答のお勉強をしてみましょう。

【会話 A】
― Vous avez choisi?(ご注文はお決まりでしょうか?)
― Non, pas encore. (いいえ、まだです。)

【会話 B】
― Ce sera tout? (以上でよろしいでしょうか?)
― Oui, c'est tout. (はい、以上です。)
 

会話のキャッチボールの超基本、OuiとNonを上手く使おう!

上記の会話はA・B共に、レストランなどでは必ず耳にする会話です。日本のレストランでも必ず使われている表現ですよね。応答の場合には、最低限イエスとノーにあたる肯定と否定の表現をフランス語で覚えておかなければなりません。フランス語で「はい」に当たるのはOui (ウイ)、「いいえ」に当たるのはNon (ノン)です。おそらく、フランス語初心者の方でも耳にしたことのある言葉ですよね。それではこのOuiとNonを使って、次のような会話にチャレンジしてみましょう。

会話AにでてくるVous avez choisi? (ヴザヴェ ショワズィ)という表現は、「御注文はお決まりでしょうか?」という意味です。この場合の答えとしては、Ouiの場合は、前のページ学習したÇa, s'il vous plaît. (サ スィル ヴ プレ)を使って、ほしいものを指差し、注文すればOKですよね。

では、Nonの場合はどうでしょうか?フランス語で「いいえ、まだです。」にあたるのは、Non, pas encore. (ノン パ ザンコール)です。encore (アンコール)というのは「もっと」「さらに」という意味もあり、日本ではコンサートなどでお馴染みですよね。ただし、フランス語で「アンコール」にあたるのはBis!(ビス)という表現です。簡単ですのでついでに覚えておきましょう。
 

買い物、レストラン、どちらにも使われる便利表現をマスター

フランス語で話せばショッピングの楽しみも倍増!

フランス語で話せばショッピングの楽しみも倍増!

続いて、会話Bを見てみましょう。ここにでてくる表現は、必ずしもレストランのみで使われる表現ではありません。市場で買い物したり、お惣菜を買ったりなどと言うときにも使える表現で、使用頻度はかなり高いものです。

Ce sera tout? (ス スラトゥ)は、C'est tout?(セ トゥ)とも言われ、どちらも「以上でよろしいでしょうか?」という意味。前者の方が丁寧な言い回しになります。

Ouiの場合は、もちろんOuiだけでもOKですが、Oui, ce sera tout. あるいは、Oui, c'est tout.と相手の言葉を繰り返すだけで、ずいぶんとフランス語が上達した気分になるので不思議です。

また、Nonの場合には先ほど覚えたばかりの Pas encore.が使えますよね。そして、またまたÇa, s'il vous plaît.(これ、ください。)に登場していただきましょう。最後は、もちろんCe sera tout.でしめましょう。

このように「ほんとにこれだけ?」と思うような表現でも、旅行前に少し覚えていくだけで、充分に「フランス語で旅した」という感覚(錯覚?)は味わえます。そして、とりあえず会話は成り立っているというこの事実だけで、フランス語を知らないお友達からは羨望のまなざしで見られることでしょう。頑張ってください!

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