英語とフランス語の違いって?フランス語ってどんな言葉?
英語ファンをも魅了するフランスらしい哀愁が漂うパリ |
大雑把に言えば、
- 動詞の活用がある
- 名詞の性がある
動詞の活用って何?難しいって本当?
「動詞の活用がある」とは、主語にあわせて動詞の形が変わるということです。英語の授業中に、「3人称単数」の主語の時には、動詞にsがつく、つまり「私が話す」ときはI speakだけれども、「彼女が話す」ときは She speaksと、主語によって動詞の形を変えるという練習をなさった経験はおありでしょう。それと、同じことをフランス語の場合もおこなわなければなりません。しかも、一つの動詞につき6パターンの変化を覚えることが要求されます。大変そうではありますね。それではちょっと、Danser (ダンセ/踊る)という動詞の変化例をみてみましょう。)
モンマルトルにある有名なシャンソニエ |
Je (私) danse (ジュ ダンス
Tu (君)danses(チュ ダンス)
Il (彼)/Elle(彼女) danse(イル/エル ダンス)
Nous (私たち)dansons (ヌ ダンソン)
Vous (あなた/あなたたち) dansez(ヴ ダンセ)
Ils(彼ら)/ Elles(彼女ら)dansent(イル/エル ダンス)
いかがでしょうか?一見、英語と比べてかなり難しいように思われますよね。確かに、このような活用を山のように覚えなければならないとしたらイヤになります。ところが、こうした変化は、実はある一定の規則に基づいています。お気付きの方もいらっしゃると思いますが、danserのerをとったdanseに、それぞれの主語にあわせて-e, -es, -e, -ons, -ez, -entをくっつければいいという単純な仕組みになっています。
また、会話に関しては、主語がJe(私), Tu(君), Il (Elle)(彼・彼女),Ils (Elles)(彼ら・彼女ら)の場合、動詞の発音は全く同じになりますから、活用パターンは音声でいえば3つ。そう考えれば、英語+1パターン。例外はあるにしても、基本はこのパターンでOKです。
ややこしい名詞の性は、冠詞とペアで暗記しよう!
次に、「動詞の活用」と並んで難しいといわれているのが、「名詞の性」という問題です。フランス語には、livre(リーヴル/本)は男性名詞、table(ターブル/テーブル)は女性名詞という風に、あらゆる名詞に性別があります。これは、英語しか外国語を学んだことのない方にはかなり衝撃的な事実なのでありますが、この「名詞の性」という問題もeで終わるものは女性名詞が多いなど、攻略のヒントがないわけではありません。
確かに最終的には地道に覚えるという方法しかないのですが、ものは考えよう。せっかく新しい単語を覚えるなら英語のa,anにあたるフランス語の不定冠詞un(アン)+男性名詞,une(ユヌ)+女性名詞を最初からつけて覚えてしまいましょう。
つまり、「本」はlivreではなくun livre(アン リーヴル)として覚えていくという方法です。実際これをやらないと、最初に単語を覚え、その後に男か女かまた覚え直すという二度手間に陥ってしまいます。その点これからフランス語のお勉強をされる方は、これまで覚えてしまった単語のロスがないぶんラッキーですよ。
このような点以外に、フランス語には、名詞の性にあわせて形容詞の形が変化する、形容詞が名詞の後ろにつくなどという英語とは若干違う箇所がありますが、それらはさほど難しくはありません。単語も英語から類推できるものが多々ありますし、時事用語などの難しい単語は英語と全く同じつづりなどというものも少なくありません。さらに、難しそうな発音も実際は日本語と近い音が数多くありますから、英語よりはかなり楽に聞き取り、会話能力のレベルアップがはかれるはずです。
世界一美しい言葉といわれているフランス語、「難しそう」と尻込みせずに、最初の一歩を踏み出してみませんか?