ボジョレー・ヌヴォーでフランス語を勉強しよう!

ボジョレー・ヌヴォーでフランス語を勉強

ボジョレー・ヌヴォーでフランス語を勉強

毎年11月の第3木曜といえば、フランスのボジョレ地区で作られる新酒ワインの解禁日。日本人が耳慣れているフランス語の一つでもあるこの言葉を使ってフランス語のお勉強をしてみましょう。
   

複合母音字の読み方を覚えよう!

beaujolais

綴り字と読みの関係に注目してみよう!

まずはウォーミングアップとして、2字以上の母音字が組み合わさって「1つの音」を表すフランス語の複合母音字の読み方から復習してみましょう。

上記に示したBeaujolais Nouveauというフランス語の綴り字をよくみてください。この言葉の中にはフランス語を正しく読む際に覚えておきたい3つの複合母音字のパターンが隠れています。

実際のところBeaujolais Nouveauの日本語のカタカナ表記はまちまちで「ボージョレ・ヌーヴォー」とか「ボジョレー・ヌーヴォー」とか「ボジョレ・ヌヴォ」とかいろいろ目にされたことがあるのではないかと思います。この記事のタイトルでは一番多くみられる「‎ボジョレー・ヌヴォー」の表記を使用しましたが、発音記号では一番最後の表記がフランス語に最も近くなります。

それでは、次に色別に表した綴り字がどのような音と対応しているかよく観察してみてください。これらの読みに関しては以前の記事『美味しく覚えよう!フランス語の読み方(2)』でお勉強しましたが、以下のような関係性が見つけられたでしょうか?

eau→オ, ai→エ, ou→ウ

間違ってしまった方は、まずはこの3つの読みをしっかりマスターしてくださいね。
 

ややこしいnouveauの変化をマスターしよう!

nouveau

ややこしいnouveauの変化

では、次に文法のお話をしましょう。上記の図は「新しい」を意味するフランス語の形容詞nouveauの変化をまとめたものです。次の点に注意してみてください。1. 変化形はいくつありますか? 2.発音の種類はいくつありますか?

まず、1.の質問に関してですが、フランス語の形容詞は名詞の性・数にあわせて変化しますから通常は男性単数形・女性単数形・男性複数形・女性複数形の4種類となります。ところがこの場合は、男性単数形がnouveauと緑で示したnouvelと2種類あることにお気づきでしょうか?

この後者の形は「男性第二形」といって、nouvel an (新年)のように形容詞+母音もしくは無音のhではじまる男性名詞の組み合わせのときに使用します。次に2の質問ですが、発音は2種類ですよね。この「男性第二形」は男性であるのに、女性形と同じ発音になるところが間違いやすいのでしっかり確認しておきましょう。
 

nouveauって前に置くの? 後ろに置くの?

ところで、ここで少しこのnouveauの変化形が用いられている有名なフランス語の表現をみてみましょう。

・art nouveau(アールヌーヴォー)
nouvelle vague(ヌーヴェルヴァーグ)
nouvelle cuisine(ヌーヴェルキュイジーヌ)

おそらくこの3つの言葉はお聞きになったことがあると思いますが、これらの表現と今問題になっているbeaujolais nouveauを比べてみると、形容詞が前に置かれたり後ろに置かれたりいろいろ違っていることにお気づきでしょうか?

通常、フランス語の形容詞は名詞の後に置かれ、よく使われる短い形容詞は前に置かれます。そして、置かれる場所によって意味が変わる形容詞もいくつかあります。変化形同様かなりわかりにくいのですが、一般にnouveauという形容詞は名詞の後ろに置かれると「最新の・初めての」、名詞の前だと「新規の・新たな」というニュアンスになるとされています。

例えをワインで言うなら、vin nouveauは「新酒」、nouveau vinは「別の新たな酒」。beaujolais nouveauはまさに「その年に初めてでてくる新酒」ですから、nouveauは後ろというわけです。

ということで、今年の解禁日には、ちょっと気取ってぜひぜひこうしたフランス語の知識を語ってみるのはいかがでしょう?

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