英語は腹式呼吸で話す!
英語は腹式呼吸で発音しよう!
読者から次のようなご質問を頂きました。
英語は腹式呼吸ですよね。その腹式呼吸をマスターする方法を詳しく教えて頂きたいと思います。よろしくお願いします。
承知いたしました!!
正に、ご指摘の通り、英語の発音は腹式呼吸から練習すると非常に綺麗な発音・それこそネイティブ並みにすることができるのです。今回は、長年のガイドの英語教育の体験から、英語の腹式呼吸の仕方について、お伝えすることにします。
誰でも簡単に、ネイティブ並みの発音を身に付けることができますよ!
さあ、トライしてみましょう!
<目次>
腹式呼吸マスターで英語がネイティブ並の発音に!
人間の呼吸の仕方には、大きく分けて2種類あります。- 胸式呼吸
胸と肩を上下させてする呼吸です。ラジオ体操の深呼吸がこれにあたります。日本人、特に女性は、胸式で呼吸するケースが多いといわれています。 - 腹式呼吸
お腹を膨らませたり、凹ませたりたりして、行う呼吸法です。声楽や、管楽器、合唱をやったことのある人ならば、経験したことがあるはずです。赤ん坊の時は誰でも腹式呼吸でした。
簡単!腹式呼吸の練習方法とポイント
私が長年指導してきている、英語のヴォイス・トレーニングでも、この腹式呼吸を指導してきていますが、次の手順で、練習すると効果的であることがわかっています。■腹式呼吸の練習方法
- 姿勢を整える
腹式呼吸ではまず姿勢を整える必要があります。椅子に少し浅めに掛け、背筋をまっすぐに伸ばします。いわゆる、『立腰の姿勢』をとります。臀部を後ろに突き出すイメージです。この時、肩の力は抜きます。 - のどを開ける
次にのどを開けます。指を入れて、吐くときの感覚です。 - 鼻から息を吸う
口を閉じ、鼻から大きく息を吸います。と同時に下腹の丹田のあたりを大きく膨らませていきます。ちょうど、鼻から吸った息が背骨を通って下腹にたまるイメージで行うとうまくいきます。
目いっぱいお腹が膨らみ、肺全体に息が充満したら、次に、口をあけ、のどもあけて、大きく息を吐いていきます。この時、お腹を凹ませて息を押し出すようにします。
ちょうど、自分の身体をアコーディオンか、バグパイプのような楽器のように、音を鳴らす感覚で扱うと、スムーズに発声することができます。話すというより鳴らすという感覚が大切です。
これの繰り返しが腹式呼吸となります!
■腹式呼吸時の重要なポイントは肩!
また、肩を動かさないことが、重要なポイントです。肩を動かしてしまうと、即、胸式呼吸になってしまうからです。
英語の発音は子音がポイント!
英語の子音は、そのほとんどが、日本語にない音で構成されています。日本語のように子音と母音が癒着した言語を使用していると特に発音には、注意が必要です。英語は『息』の言葉ですから、腹式呼吸でお腹から息を押し出し、その息を唇や、歯や、舌や、上あごを使って調音する様な感覚で発音すると今までにない、まるでネイティブの様な音を創ることができます。
特に無声音では、声帯を振動させないことが大切なポイントです。
英語の母音のポイントは『息』と『口』使い!
次に英語の母音ですが、これも日本語とは違いやはり『息』を必要とします。そのため、英語の母音は、『口の形』で決まります。日本語は、母音がわずか「あいうえお」の5音しかないため、大変器用にも、のどで調音が可能だといわれています。その証拠に、口の形を変えなくても、「あいうえお」と発音できます!
しかし、英語の母音の場合は、口の形を整え、そこに息を通すようにして発音すると、英語の母音を比較的簡単に創ることができます。
腹式呼吸の発音のワンポイント・アドヴァイス
腹式呼吸の発音練習の際には国際音声表記、別名IPAという発音記号を使うと非常に効果的です。フォニックスと違い、1つの記号に対し、1つの音が対応しているからです。また、発音記号をみて発声できるようになれば、新しい単語の発音も辞書を見るだけで、正確にできるようになりますよ。以上、ガイド直伝の英語発音のための腹式呼吸法をお伝えしました!
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