2020年現在、小学校でも英語教育が行われるようになりましたから、習い事の幼児~小学生の英語教室が大人気です。また、英語教室だけではなく、子どもが英語に触れられる様々なタイプのスクールが出てきていますが、どの英語教室・スクールでも共通して学ぶのがフォニックスです。フォニックスとは何か、意味やルール一覧表、教え方を紹介します。
 
フォニックスとは 意味 ルール一覧表 教え方

フォニックスとは何か、意味やルール一覧表、教え方

 

フォニックス(Phonics)とは?

フォニックスとは、英語の音と文字のルール(関係性・規則性)を教える学習法です。

幼児や小学生に英語を教えるときに最初に育てるのは"聞くこと"です。子どもは聞いて英語の音を獲得していきます。特に耳の良い幼児期ですから、先に「音」をしっかり学ぶようにします。

幼児の英語では、いきなりアルファベットの文字を書くことはしません。これは、先に正しい「音」がわかっていないと、音と文字との関係性(フォニックス)を教えるときにうまく文字につなぐことができないからです。幼児には「英語の音」を先にしっかり学んでもらいましょう。

私はフォニックスを教えない英語教室・スクールを見たことがありません。今やフォニックスは定番中の定番で、小学校の英語教育においても、フォニックスに取り組んでいる小学校も、ちらほらと見かけるようになってきています。
 

フォニックスの教え方って?色々な会社が指導法を提唱

最近では、フォニックスというキーワードでグーグル検索すると、山ほど出てきます。例えば、フォニックスの動画、フォニックスのアニメ、フォニックス英語教材、大人が学ぶフォニックス、フォニックスの練習帳などなど……。

私がAll Aboutでフォニックスの記事を書いた2000年頃は、このようなものはほとんど無く、当時、目立っていたのは松香フォニックス研究所(現在のmpi松香フォニックスでした。この会社は日本で最初にフォニックスを紹介し、現在もフォニックスを主にした子ども用英語教材を開発・販売しています。

また、1980年代にアメリカで広まったZoo-phonicsという名前で、フォニックスを学ぶ学習法が日本でもZoo-phonics Academyというスクールで展開されています。名前のZoo(動物園)がイメージするように、子どもたちにわかりやすくするために、動物の動作とフォニックス指導をうまく組み合わせて教えられています。詳しくはサイトを見ると良いでしょう。

もう一つ、ここで紹介しておきたいのは、英国で主流になっているジョリーフォニックスというフォニックスの指導法です。日本上陸はまだ最近なのですが、小学校の英語教育の広がりとともに、一気に広がりました。こちらのジョリーフォニックスもオリジナル教材を開発、販売しています。研修講座もあります。
 

アルファベットフォニックスの基本ルール一覧表

幼児・児童の英語教育では、音と文字をくっつける作業をします。アルファベット26文字を普通に読むと、A(エイ)B(ビー)C(スィー)……となり、これらは「名前読み」と言われています。音で読むとa(ア)b(ブ)c(ク)d(ドゥッ)……という「音読み」になります。

26文字の基本フォニックスの表

*注意:カタカナ表記は多少音が異なります。

a b c d e f g
ェア ドゥッ
h i j k l m n
ジュ
o p q r s t u
クヮ ゥル トゥ
v w x y z    
ウヲ クス ィヤ    

アルファベット一文字の音が大体できるようになると、次に二文字の音に移ります。母音に子音をくっつけて練習します。

ab eb ib ob ub
ェアブ エブ イブ オブ アブ
ここまでできるようになると、そろそろ三文字の単語を読みたくなってきます。ここで音と文字がくっつくことで「意味のある英単語」ができることを気づかせます。

例をあげると……

d + o + g = ドゥッ+オ+グ ⇒ dog (ドォッグ) 犬
c + a + t = ク+ェア+トゥッ ⇒ cat (キャット) 猫

という具合に読んでいくのです。ではもう少し詳しくみてみましょう。
 

フォニックス指導のカテゴリ

フォニックスの指導は下記のようなカテゴリに分けられます。

■Vowels(母音)
polite vowels(2文字母音の前の文字を名前読み)ea, ow,
vowel digraphs(2文字の新1音)au, ou, oi

■Consonants(子音)
blends(2音以上混合)bl, sk, tr, dr
consonant digraphs(2文字以上の新1音)wh, sh, th

■サイレントe
eで終わる単語はeを読まず、eからすぐ前の母音を名前読み。cake, take, pile, Pete, rope


アルファベットとカタカナ表記の音を前述しましたが、実は、正しい音をカタカナ表記にはできません。英語の音には日本語の音と同じものが一つもないからです。画面上のカタカナはあくまでも参考にする近い音と考えてください。

Genki English フォニックスの音の出るサイトでは、これが解消され正しい音を聞くことができます。アルファベットと絵にカーソルをもっていくだけで、正しいネイティブのフォニックスの発音が聞けます。

また、ちびむすびドリルのアルファベットの名前と基本の発音では、フォニックスのアルファベットの名前読みと音読みが聞けます。

フォニックス指導で全部読めるようになったからといって、英語を問題なくスラスラ読めるようになるわけではありません。だいたい規則性に当てはまる音は、全体の7割ほどだからです。その他の音は、例外として覚えていくよりほかありません。

自分で読めた喜びを大切に!

しかしながら、子どもにとって自分で英語が読める!という喜びを味わうことができます。

2020年度からの小学校の英語教育では、聞く話すことを中心に活動が行なわれている現状ですが、教科化とともに読み書きの英語も教えられるようになります。

英語を自分の力で読んだ!自分の力で絵本を読めた!という気持ちは英語学習のモチベーションを高めることでしょう。

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