ビジネス英会話/自己紹介・会議で使う英語

英語でスピーチ・プレゼン! 始め方や構成・使えるフレーズ集

英語のスピーチ・プレゼンの技法として大切なことは、「ロジカルに話を展開する」ことです。始め方から順を追って基本的なコツや構成を紹介しているので、初めての人も安心です。いくつかの言い回し・決まり文句を用意して、最初の挨拶から発表の目的、まとめに至るまで、明確に聴衆に告げましょう。

竹村 和浩

執筆者:竹村 和浩

ビジネス英会話ガイド

英語でのスピーチ・プレゼンは出だしが重要! 構成のコツは?

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英語のプレゼンはイントロで勝負!


外資系企業で働く人はもちろん、英語のプレゼンテーションが必要な場面が増えています。今回は、初めてプレゼンテーションに臨むことになった人でもうまく進められるようにポイントやコツ、プレゼンテーションで使う英語表現、決まり文句などを紹介します。なお、プレゼンにおける英語の発音についての注意点については、関連記事『英語プレゼン成功の秘訣』を確認してください。英語のプレゼンテーションは大きく分けると、
 
  • 自己紹介・導入/開始(THE INTRODUCTION / OPENING)
  • 本論(THE BODY)
  • 結論・まとめ(THE CONCLUSION /ENDING)

という3つの項目で構成されています。この流れに沿って、説明していきます。
   

「イントロ」で使う英語プレゼンテーションの表現

英語のプレゼンテーションで出だしとなる「イントロ」は、思う以上に重要です。出だしであると同時に「つかみ」の部分でもあります。つかみですから、この始め方によってプレゼンテーション全体の成否が決まることすらあり得るのです。イントロダクションも5つの項目で構成されています。
 
  1. 切り出しの表現
  2. 開始のアナウンス
  3. 参加者への謝辞
  4. 目的と背景説明
  5. 見通しを示す

この流れで構成すれば間違いありません。
 

導入1:切り出しの表現(はじめの挨拶)

切り出しの表現で使う英文例をご紹介します。

Good morning, everyone/everybody.
皆さん、おはようございます。

Good afternoon, everyone/everybody.
皆さん、こんにちは。

Good evening, everyone/everybody.
皆さん、こんばんは。

Hello, everyone/everybody.
皆さん、こんにちは

Ladies and gentlemen.
皆さん(呼びかけ)

everyone/everybodyのどちらを使うかは、好みの問題です。基本的にはどちらも同じ意味合いですので、発音して自分の気持ちを「deliver《伝達》できる」と感じる「音」を択ぶとよいでしょう。every には、「一人一人」という意味がありますから、会場に来ている一人ひとりに挨拶する気持ちを込めるとよいでしょう!特に、「V」の音を息で強調するとそのニュアンスを伝えやすくなります。

この後、初対面の聴衆に向けてのプレゼンテーションの場合、自己紹介をします。自己紹介の表現は、関連記事『英語で自己紹介 ビジネスで使える例文・文例』をご確認ください。
 

導入2:開始の宣言(アナウンス)

続いて、プレゼンテーションが始まることを聴衆に伝えましょう。

Now, let us begin.
それでは、始めましょう。

Let's begin.
始めましょう。
 

導入3:感謝の言葉

時間に応じた挨拶と開始の宣言が終わった後は、自分のプレゼンへの気持ちを込めた挨拶を行います。日本人のプレゼンテーションの場合、この部分に「照れ」が入るためか、トーンが弱くなりがちです。是非、聴衆を歓迎・ウェルカムするつもりで、心を込めて挨拶しましょう!

I'm very glad to be here today
今日はここに来れて大変嬉しく思っています。

Thank you very much for coming (to my presentation) today.
本日は(私のプレゼンに)お越し下さり、ありがとうございます。

I am very happy to see all of you today.
今日は皆さんにお会いできて大変嬉しく思います。

I would like to thank you for your time today.
お忙しいところ、お時間を頂き、有難うございます。

Thank you all for coming today.
本日は貴重なお時間を頂き、有難うございます。

We appreciate your presence today.
お忙しいところ、お時間を頂き、有難うございます。

I am very pleased to be here with you today.
本日は皆さんとお会いでき、大変嬉しく思っています。

It is a great honor to be given this opportunity to present here.
この機会が与えられましたことは最高の喜びです。
 

導入4:目的と背景説明(英語プレゼンにおける目的の伝え方)

感謝の言葉を述べた後は、プレゼンテーションの目的を伝えます。目的の伝え方は以下の通りです。

The purpose of my presentation today is to talk about our new project.
本日のプレゼンの目的は、皆様に弊社の新しいプロジェクトについてお伝えすることです。

The subject of my presentation is our new project.
私のプレゼンテーションの主題は、弊社の新しいプロジェクトです。

The theme of my presentation is our new project.
私のプレゼンテーションのテーマは、弊社の新しいプロジェクトです。

Today's main topic is our new project.
本日のメイントピックは、弊社の新しいプロジェクトです。
 

今日は、~についてお話したいと思います。

英語のプレゼンでは、目的を先に伝えましょう

英語のプレゼンでは、目的を先に伝えましょう

英語のプレゼンにおいて、表題とは別に「本日のプレゼンの目的は……」と告げることは、とても大切です。「なぜ、なんのために?」と常に自問自答している欧米思考ではこの問いにまず答えることが、論理的な話の展開の決め手となります。これがはっきりしないと、聴衆のいらだちすら生みかねません。目的を明示した後は、アウトラインを示します。

Today, I would like to talk about our new project.
本日のプレゼンの目的は、皆様に弊社の新しいプロジェクトについてお伝えすることです。

We are going to talk about our new project today.
今日は、弊社の新しいプロジェクトについてお話ししたいと思います。

I would like to speak to you today about our new project.
本日のプレゼンの目的は、皆様に弊社の新しいプロジェクトについてお伝えすることです。

The purpose of my presentation today is to talk about our new project.
私のプレゼンテーションの主題は、弊社の新しいプロジェクトについてお話しすることです。

この「Why? What for?」の形式をプレゼンの間ずっと維持することも重要です。「I'd like to talk today about our new project.」と切り出した後は、 situation--problem--solution--reason という論理で話を進めていくようにします。

例:
I'd like to talk about our new project. As you know, it is important that we win this business before our competitors get it. However, Company A has recently released a significant new product. We should buy the company to take over the product.

本日のプレゼンの目的は、弊社の新しいプロジェクトについてお伝えすることです。ご存知の通り、われわれの競合より先に、このプロジェクトを成功させることが大切です。しかしながら、A社は最近、ある重要な新商品を発表しました。われわれはその商品に優位に立つために、その会社を買収すべきです。

太字部分が、このプレゼンのポイントになります。これに対して「Why? How?」と続けます。英語圏の人間ならば、まずは最も重要なポイントを述べ、続けてその主張の正当性を述べるやり方を好みます。
 

導入5-1:見通しを示す/所要時間の告知

時間の告知と話の概略とは、聴衆(特に欧米の)の一番の関心事でもあります。話の全体像と終わりの時間を最初に明確に示しておくことは、その後の話を落ち着いて聞いてもらうための重要なテクニックでもあります。「いつまでこの話が続くのか?」という不満を持たれた時点で、聴衆の集中力は途切れてしまうものです。よくまとまっているという好印象と、聴衆のニーズの2つを満たす点でも大切にしたい部分であると言えます。

I plan to speak for about an hour.
1時間ほどお話をさせていただく予定です。

I will be speaking for about an hour.
1時間ほどお話させていただきます。

My presentation will take about 90 minutes.
プレゼンテーションは、90分程度を予定しております。
 

導入5-2:見通しを示す/話の概略を伝える

見通しにはもう一つ、話の概略を伝えることも重要になります。概略を説明する際の英文例は以下の通りです。

I've divided my talk/presentation into three (main) parts.
(主として)3つのポイントに分けてお話しさせていただきます。

First, I would like to talk about our company's last year's sales.
最初に、弊社の昨年の営業実績についてお話します。

and then, will focus on this year's sales status.
次に、本年度の営業現況を中心にお話しいたします。

Finally, I'll show you our new sales strategy for the next three years.
最後に今後3年間の営業戦略についてお示ししたいと思います。

英語でのプレゼンテーションでは、話の概略を主に3つに分けるのが一般的です。3つ以上になると、話が冗長になって聴衆の集中力を削ぐと考えられています。3つであれば概略をしっかりと頭に入れてその後の話を聞くことができるので、3つに分けて整理するやり方を定石とするとよいでしょう。
 

本文の伝え方1:「第一に」「次に」「最後に」のバリエーション

導入を伝え終わったら、いよいよ本文を伝えます。先に概略で伝えたとおり、話全体を3つの部分に分けるパターンを定石として、それを聴衆に伝えていきましょう。言い回しには、いくつかのパターンがあります。自分にあったスタイルを決めて身につけておきましょう(もちろん3つ以上でも必要があればOKです。下記3番目の例文を参考にしてください)。

First... Second... And finally... .
第一に、第二に、そして最後に、

First, I will... Then, I will... Finally, I will...
最初に、次に、最後に、

Firstly, ... Secondly, ... Thirdly, ... Forthly, ... Finally, ...
最初に、2番目に、3番目に、4番目に、最後に、

First of all... Next... Lastly, ...
まず最初に、次に、最後に、

The first topic is ... The second topic is ... The third .. The forth.. the last/final topic is ...
最初のトピックは、2番目のトピックは、3番目のトピックは、4番目のトピックは、最後のトピックは、
 

文例:まず最初に~からお話しいたします。

I will talk/show/explain/tell/ you about.. first.
まず最初に、~についてお話/お見せ/ご説明/お伝え/させていただきたいと思います。

In my presentation today, I will show you our latest products first.
本日のプレゼンでは、まず最初に弊社の最新製品をお見せしたいと思います。

I would like to start by outlining our company's new products.
弊社製品の概略をご説明するところから始めさせていただきたいと思います。
 

本文の伝え方2:パワーポイントやプレゼン資料の図表を説明する

英語のプレゼンテーションではグラフや図表が多用されます。図示する際に便利な英語表現も覚えておきましょう。

Please take a look at the graph on the screen.
スクリーン上のグラフをご覧下さい。

As you can see,... .
ご覧のように…

The segment in red shows the market share of our company product.
赤の部分(円グラフの)は、弊社製品のマーケットシェアを表しています。

The pie chart on the left shows the rate of the deficit.
左側の円グラフは負債の割合を示したものです。

This graph shows a comparison with our competitor's new products.
このグラフは競合他社の新製品との比較を示したものです。

The horizontal/vertical line represents time.
横軸/縦軸は、時間を表しています。

Now let's go on to the next chart.
それでは、次の円グラフにうつりましょう。

※図表がいくつか画面上もしくは書面上にあり、それぞれの位置を指し示すための表現としては、一番上の:on the top , 真ん中の:in the middle , 一番下の:on the bottom , 右側の:on the right , 左側の:on the left といった表現を使います。
 

結論・まとめの伝え方と文例

本文を述べたら、最後に結論を述べます。結論は繰り返して強調することが大事です。強調を終えたら謝辞、補足説明をすると、聴衆に喜ばれるプレゼンになります。

■結論の文例
I would like to finish my presentation by summarizing the benefit of our new products.
最後に弊社製品のメリットをまとめることでこのプレゼンを終わらせていただきたいと思います。

In conclusion, I would like to say that our products can maximize your profit.
結論として、「弊社製品が御社の利益を最大限にすることができる」ことを述べたいと思います。

In conclusion, I would like to emphasize that our future earnings and company values are extremely prosperous ones!
結論としては、私は「弊社の将来の収益とその企業価値はきわめて有望である」ということを強調したいと思います。

■強調と繰り返しの文例
I’d like to conclude by emphasizing the benefit of our new product.
最後に、弊社製品のメリットを強調して締めくくらせていただきたいと思います。

I’d like to finish by restating the key issue.
最後にカギとなるポイントを再度お話しして終わりたいと思います。

■謝辞の文例
I appreciate your giving me the time to introduce our new product.
弊社製品の紹介のためにお時間をいただき、誠にありがとうございました。

Thank you for listening.
Thank you for your attention.
ご清聴いただき、ありがとうございました。

■締めくくり・質疑応答の文例
If you would like to learn more about our new product, please visit our website at …….
もし、新製品についてもっとお知りになりたい場合には、弊社サイト……にアクセスしてください。

If you have any questions, I’d be happy to answer them now.
もしご質問がありましたら、喜んで回答させていただきます。

Any questions?
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