干した布団やタオルなどに顔を埋めたときに、鼻から入るあの心地よい匂い。ホっと力が抜ける気がします。あの干した洗濯物に漂う匂いは太陽を連想させますが、実はあの匂い、洗濯後に残る汗、脂肪、洗剤などの成分が、太陽の光や熱で分解された結果発生する、アルコールや脂肪酸等の揮発物質なのです。汗や脂肪と言われると、なんだか納得できるような認めたくないような。でも、確かに自分の匂いがついたものって安心できますよね。
では実際にその香りを嗅ぐとどのような状態になるのでしょう。こんなデータがあります。経済産業省生命工学工業技術研究所で、31人の被験者にこの香りを嗅がせたところ、アルファ波という脳波の周期が一定のリズムになり、リラックスに近い状態が確認されました。うーん、やはりイメージだけでなく、実際に心が安らぐのですね。アルファ波というのは4種類ある脳波のうちのひとつで、集中したり、瞑想したりすると出る脳波で、リラックス状態のときにはその周期は一定のリズムで変動するそうです。
アロマテラピーでも、好きな香りのエッセンシャルオイルを選ぶというのが、とても重要です。なぜなら、好きな香りによって感じるリラックス状態によって、アルファ波が出るからです。上記のような太陽の匂いでよく眠れたり、リラックスすると感じたのなら、それはまたアロマテラピーのような効果があるということになるのかもしれません。
ところで、その太陽の匂い。実際にはどのように使われたのかというと、なんとエアーパフォーマンスという名のオードトワレの中に入っているんです。太陽といえば、空を見上げればいつでも身近にあるものですが、まさか香水の材料になるとは・・・驚きですね!
<関連サイト>
エアーパフォーマンスオードトワレ(カネボウ)
アルファ波(あなたの心にほんの一息)