5月の和風月名・異称・別名の読み方と意味
新暦の今も、旧暦の月の名前は親しまれています。5月は「皐月」のほかにどんな異称があるのでしょう?
今回は、たくさんある5月の月の異称・和風月名を紹介します。
<目次>
5月の代表的な異称「皐月(さつき)」の意味・由来
早苗を植える月なので「さつき」
「さつき」に「皐月」の字を当てるようになったのは、漢字の「皐」には神様に捧げる稲という意味があるからです。
ちなみに、サツキの花はこの頃に咲くから名付けられたものです。
5月の異称「早苗月(さなえづき)」「早月(さつき)」
早苗を植える月だから。早苗の「さ」には、稲作や田の神様、神に捧げる稲という意味があります。5月の異称「菖蒲月(あやめづき)」
菖蒲の花が咲く月という意味です。5月の異称「橘月(たちばなづき)」
橘は京都御所にも植えられており、「右近の橘」として有名です
5月の異称「多草月(たぐさづき)」
草がたくさん生い茂る月という意味です。5月の異称「田草月(たぐさづき)」
田んぼの中に草が生える月という意味です。田植えのことという説と、田んぼの雑草という説があります。5月の異称「五月雨月(さみだれづき)「雨月(うげつ)」「梅月(ばいげつ)」
旧暦の5月は梅雨の時期
5月の異称「月不見月(つきみずづき)」
五月雨(梅雨)のため、月が雲に隠れてめったに見られないことから。5月の異称「建午月(げんごげつ)」「午の月(うまのつき)」「午月(ごげつ)」
北斗七星のひしゃくの柄を表す「斗柄(とへい)」は、この画像の左側の3つの星。この方角と十二支で各月の名を決めました
冬至(旧暦11月)には斗柄が真北を指し、真北は十二支の子の方角のため、建子の月と名づけました。旧暦11月は建子月・子の月・子月、旧暦12月は建丑月・丑の月・丑月、旧暦1月は建寅月・寅の月・寅月……と続き、旧暦5月は建午月・午の月・午月となります。
※5月の二十四節気(各節気と七十二候の説明)
穀雨 ~ 立夏 ~ 小満
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