4月の和風月名・異称・別名の読み方と意味
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新暦の今も、旧暦の月の名前は親しまれています。4月は卯月のほかにどんな異称があるのでしょう?
今回は、たくさんある4月の月の異称・和風月名を紹介します。
<4月の異称 目次>
4月の代表的な異称「卯月(うづき)」の意味・由来
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卯の花とは、アジサイ科ウツギ属の落葉低木ウツギの花のことです
また、「うづき」の「う」は、苗を植える月という意味の「植(う)」、「初」「産」を意味する「う」などの説もあります。
ちなみに、大豆食品の「おから」のことを「卯の花」と呼ぶのは、白い色が卯の花に似ているからです。
4月の異称「卯花月(うのはなづき)」
卯の花が咲く月という意味です。4月の異称「植月(うづき/うえつき)」「種月(うづき)」「田植苗月(たうえなえづき)」「苗植月(なえうえづき)」
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旧暦4月は苗を植える時期でした
4月の異称「花残月(はなのこりづき/はなのこしずき)」
旧暦の4月は今の5月頃なので、ほとんどの桜は散ってしまいますが、山あいなどにまだ桜の花が残っている様子から「花残月」という異称がつきました。4月の異称「鳥待月(とりまちづき)」
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ホトトギスの鳴き声は「テッペンカケタカ」「特許許可局」と表現されました
4月の異称「木葉採月(このはとりつき)」
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絹織物1反分の蚕を育てるのに、約98キロの桑が必要だといわれます
4月の異称「夏初月(なつはづき)」「夏端月(なつはづき)」
旧暦のころは4月~6月が夏だったため、夏の初めの月という意味です。4月の異称「麦秋(ばくしゅう)」
麦の収穫をする時期で、麦にとっては秋にあたるという意味です。4月の異称「清和月(せいわづき)」
空は晴れて清々しく和やかな時期を表しています。4月の異称「乾月(けんげつ)」
古代中国から伝わる易(えき)占いの八卦(はっけ)のひとつ「乾(けん)」の月という意味です。※4月の二十四節気(各節気と七十二候の説明)
春分 ~ 清明 ~ 穀雨
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