暮らしの歳時記/冬の行事・楽しみ方(12~2月)

節分の恵方巻き、今年はいつ・どの方角を向いて食べる?

【2024年度版】恵方巻きを食べるのは節分ですが、今年はいつ、どの方角を向いて食べればいいのでしょう? 節分の日や恵方が毎年変わる理由とともに解説します。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

恵方巻きを食べる日、今年の恵方について解説

恵方巻き、今年はどの方角を向いて食べればいいのでしょう?

恵方巻き、今年はどの方角を向いて食べればいいのでしょう?

恵方巻とは、節分に恵方を向いて食べると良いとされる巻きずしです。節分の日は固定日ではなく、恵方の方角も毎年変わるため、毎年確認する必要があります。
 
今年はいつ、どの方角を向いて恵方巻きを食べればいいのか? 節分の日や恵方が毎年変わる理由とともに解説します。
<目次>

今年の節分はいつ? 恵方巻きを食べる日

今年(2023年)の節分は2月3日

今年(2024年)の節分は2月3日

今年(2024年)の節分は2月3日です。

節分とは、季節の分かれ目という意味で、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日をいいます。なかでも立春は春の始まりであると同時に、新しい年の始まりを意味していました。旧暦(太陰太陽暦)の1月は、新暦(太陽暦)の2月頃にあたり、立春のころに元日がめぐってくることが多かったためです。立春前日の節分は、大晦日のようなものなので、立春前日の節分に年越し行事を行うようになりました。節分の豆まきも、もともと大晦日に行われていた「追儺(ついな)」という疫鬼や疫神を払う儀式に由来しています。
 
そして、年に4回ある節分の中でも、立春前日の節分が最も重要なので、節分といえばもっぱら立春前日の節分を指すようになったのです。

▷詳しくは「2024年の立春はいつ?意味や節分との関係を解説」をご覧ください。
 

節分が固定日ではない理由は?

節分は立春の前日ですが、固定日ではないのは、立春の日付がその年の太陽の動きによって決められるので一定ではなく、1日程度前後することがあるからです。
 
立春は二十四節気のひとつです。二十四節気とは、季節の移り変わりを知るためのもので、1年(春分点を出てから、再び春分点に達するまでの太陽の黄道上の位置)を24等分し、約15日ごとの節気に分けたものです。立春は二十四節気の第1で、二十四節気は立春から始まります。

▷詳しくは「二十四節気とは?一覧・それぞれの意味・成り立ち」をご覧ください。
 

節分の恵方巻き、今年の方角は? 今年の吉方位

2024年の恵方は東北東

今年(2024年)の恵方は東北東

恵方巻は、恵方を向いて食べるとよいとされています。恵方とは、年神(歳神、正月さま)の異称である歳徳神(としとくじん)のいる方角で、その方角に向かって事を行えば万事に吉とされています。吉方、明きの方ともいいます。
 
今年(2024年)の恵方は、東北東(細かくいうと東北東微東)です。
 

恵方が毎年変わる理由は?

恵方は、「十干(じっかん)」に深く関係しています。十干とは、陰陽五行説の「木・火・土・金・水」を兄(え)と弟(と)に分け、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類にしたものです。十干には、それぞれに数字や方角が割り当てられており、それに基づき恵方も決められています。

恵方の方角は、こちらの四方しかないのですが、その四方と暦を構成する十干を組み合わせることで、その年の恵方が決まります。
  • 「東北東」(甲の方角⇒東北東微東/75度)
  • 「西南西」(庚の方角⇒西南西微西/255度)
  • 「南南東」(丙の方角⇒南南東微南/165度)
  • 「北北西」(壬の方角⇒北北西微北/345度)
なお、十干は10の周期で回るため、西暦の下一桁によって恵方を知ることもできます。
  • 西暦の下一桁が0・5……西南西(正しくは西南西微西)
  • 西暦の下一桁が1・3・6・8……南南東(正しくは南南東微南)
  • 西暦の下一桁が2・7……北北西(正しくは北北西微北)
  • 西暦の下一桁が4・9……東北東(正しくは東北東微東)
 
恵方巻きについては、こちらもご覧ください。
節分の「恵方巻き」とは? 由来・起源を解説
「恵方巻き」のルール、いつどうやって食べるの?
「恵方巻き」の食べ方、具材・レシピ・献立

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