しっとり、ねっとり、ほくほく系「さつまいも」の人気5品種を比較!
品種ごとに味わいが異なり、さつまいもそのものがスイーツみたいに甘くねっとりしているものもあれば、昔ながらのほくほくとした素朴な味わいのあるさつまいももあります。ここでは昔ながらのものから新しいものまで、メジャーなさつまいもを5種ピックアップして比べてみました。好みのさつまいもを見つける参考にしてみてください。
【INDEX】
しっとり・ねっとり系のさつまいも3選
・シルクスイート
・安納芋
・紅はるか
・しっとり・ねっとり系さつまいも、おすすめの食べ方
ほくほく系のさつまいも2選
・鳴門金時
・紅あずま
・ほくほく系さつまいも、おすすめの食べ方
保存法
さつまいもの選び方
さつまいもの保存
しっとり・ねっとり系のさつまいも3選
・シルクスイート
・安納芋
・紅はるか
・しっとり・ねっとり系さつまいも、おすすめの食べ方
ほくほく系のさつまいも2選
・鳴門金時
・紅あずま
・ほくほく系さつまいも、おすすめの食べ方
保存法
さつまいもの選び方
さつまいもの保存
シルクスイート
話題の新星さつまいもといえば、こちら、シルクスイートです。比較的新しい品種で、ここ数年で人気品種に。焼き芋にすると、絹のように滑らかな食感としっとりとした舌ざわりで、しっとり系に分類される、非常に高い糖度を誇るさつまいもです。
長細いフォルムで、皮の色は濃い紅色。果肉は淡黄色で、焼き芋にすると濃い卵色になります。冷めても甘みとしっとり感は健在で、スイートポテトを思わせるくらいの味わいがあります。 2012年に種苗の販売が始まったさつまいもで、当初はお取り寄せでしか手に入りませんでしたが、今ではスーパーでも取り扱うようになり入手しやすくなりました。
安納芋
安納芋はさつまいもの王様とも呼ばれ、甘みとねっとり感は随一です。甘さは、高いと糖度40度になるほどで、加熱するとクリームみたいな滑らかな食感ととろける甘さになります。
ずんぐりと丸くて小ぶりなフォルムが特徴的で、皮は赤みを帯びた褐色。果肉はピンクに近いクリーム色で、加熱するとオレンジを帯びた黄金色に色づきます。
(鹿児島県で品種登録された「安納紅」は皮が紅色、「安納こがね」は皮が淡い黄色です)
2013年までは種子島でのみ栽培されていたのですが、解禁され、今では全国的に生産されています。お取り寄せが確実ですが、スーパーでも取り扱いがあります。
紅はるか
加熱すると抜群の甘みを発揮する紅はるか。芳醇な香りと高い糖度で、はちみつを加えたような甘さは唯一無二。従来のさつまいもよりはるかにおいしいことから「紅はるか」と名付けられたほどで、さつまいも界の女王とも呼ばれています。さつまいもらしい長くてずんぐりとしたフォルムで、紅色の皮に淡黄色の果肉を持ちます。加熱すると輝くばかりの黄金色になります。ねっとり・しっとり・甘いの3拍子が揃っている、女王にふさわしい味です。 2010年に品種登録されたさつまいもで、各地で栽培されています。大分では「甘太くん」、宮崎では「葵はるか」、茨城では「紅天使」というブランド名で販売されていますが、どれも紅はるかです。
しっとり・ねっとり系さつまいも、おすすめの食べ方
加熱すると柔らかくなって溶けたチーズのように潰れやすいので、潰していただくレシピがおすすめ。お菓子や干し芋にぜひ!弱火でじっくりと時間をかけて加熱すると、絹のようにしっとり感のある食感と甘さが引き出されます。オーブンや焼き芋鍋で焼き芋にすると絶品のおいしさがあります。
鳴門金時
ほくほくと栗のような食感で、ほどよい甘みが特徴の鳴門金時。さつまいも特有の細長くてずんぐりとしたフォルム。皮は鮮やかな紅色で、果肉は淡黄色。加熱すると白っぽい黄金色に色づきます。口に入れると、ほろほろと崩れて、ほんのりと甘さが口に広がります。 徳島県を代表するブランドで、指定された産地のものしか「なると金時」を名乗ることができません。各地域によってブランド名がついており「里むすめ」「松茂美人」「甘姫」などがあります。
2000年代に入るまでは、さつまいもといったらほとんどがほくほく系でした。昔ながらの味わいを楽しむならこれです! 西日本に多く出回っています。
紅あずま
ほくほく感とねっとり感の両方の食感を併せ持つのが、紅あずま。繊維質が少なく、滑らかな食感が特徴で、強い甘みのあるさつまいもです。濃赤紫色の皮に、長くてずんぐりとしたフォルムをしており、比較的大きなものが多いです。果肉は淡黄色で、加熱すると濃い黄色になります。 全国的に作られているさつまいもですが、千葉や茨城など関東が主産地なので東日本で入手しやすいです。
ほくほく系さつまいも、おすすめの食べ方
加熱しても形が崩れにくいので、煮物やスープ、さつまいもごはん、天ぷら、バーベキュー、炒め物、大学芋、サラダなどで活躍します。さつまいもの選び方
さつまいもは、以下のポイントで選びましょう。- 皮はハリがあって色味が均一なもの
- ずっしりと重みがあって、太っているもの
- ひげ根は少なめなもの
- 果肉が見えるほど傷があるものは避けて(ある程度の傷と黒いしみは許容範囲)
【皮の黒いしみについて】
皮の表面に黒くにじみ出ているのは汚れではなく、さつまいもに含まれる「ヤラピン」という成分です。ヤラピンはさつまいもを切ったときに出てくる白い汁に含まれている成分で、それが表面の傷や断面からにじみ出ると黒くなります。黒い部分は固くなるので気になる場合は取り除いてください。
さつまいもの保存
冷蔵庫など低温で保存すると早く傷むので、新聞紙に包み、冷暗所などに保存。収穫したばかりのものは甘くないので、すぐには食べず、寝かせてでんぷんを糖化させると甘みが増します。長く保存するほどねっとり感が増すので、1カ月を目途に食べきりましょう。
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