毎日の野菜・フルーツレシピ

トマトやきゅうりは冷凍できる?夏野菜が長持ちする保存方法をおさらい

今回は夏野菜の定番、トマト、きゅうり、なす、ピーマンの正しい保存方法と目安の保存期間、さらにカットした場合の保存方法と上手な冷凍保存の仕方について解説します。

江戸野 陽子

執筆者:江戸野 陽子

毎日の野菜・フルーツレシピガイド

スーパーに並ぶ色鮮やかな夏野菜。買ったままの状態で野菜室に詰め込んでいたら、あっという間にしなしなに……という残念な経験はありませんか。

今回は夏野菜の定番、トマト、きゅうり、なす、ピーマンの正しい保存方法と目安の保存期間、さらにカットした場合の保存方法と上手な冷凍保存の仕方についても解説します。

なお、野菜室と冷蔵室の使い分けは、以下の温度帯をベースにしています。
野菜室:5~7℃
冷蔵室:3~5℃
 

トマト

保存場所:野菜室(10℃前後が適温)
保存期間の目安:1週間
へたが下になるようにキッチンペーパーで包みます

へたが下になるようにキッチンペーパーで包みます

保存に最適なのは10℃前後。暑い夏は野菜室で保存を。キッチンぺーパーで1個ずつ包み、ヘタを下にして袋に入れたら空気をできるだけ抜いて口を閉じて野菜室へ。保存期間は1週間ほどです。

■カット済みで保存する場合は?
カット後は冷蔵室へ

カット後は冷蔵室へ

カットしたものは劣化が早まるため、野菜室より温度の低い冷蔵室へ。カットトマトにして密閉容器に入れ、冷蔵室で保存。次の日までには食べきりましょう。

■冷凍保存はできる?
金属製トレイにのせて、素早く冷凍

金属製トレイにのせて、素早く冷凍

洗ってヘタを取り除いたらそのまま密閉袋に入れ、金属製トレイにのせて冷凍庫へ。解凍すると水分が抜けてスカスカになってしまうので、半解凍したものをカットして加熱調理しましょう。シャリシャリの冷やしトマトとしていただいても(保存期間の目安:1か月)。
 

きゅうり

保存場所:野菜室(10℃前後が適温)
保存期間の目安:3日
野菜室で立てて保存します

野菜室で立てて保存します

10℃前後が最適温度。夏場は野菜室で保存します。キッチンペーパーで1本ずつ包み、袋に入れて口を閉じ、野菜室で立てて保存。保存期間の目安は3日ほどです。

■カット済みで保存する場合は?
ラップでぴったり包み乾燥を防ぎます

ラップでぴったり包み乾燥を防ぎます

カット後は、断面から水分がどんどん抜けて乾いてしまいます。なるべく早く食べるようにしましょう。使いかけはラップでぴっちりと包み、冷蔵室へ(保存期間の目安:1日)。  

■冷凍保存はできる?
1本丸ごと冷凍、塩漬け冷凍など冷凍保存は可能ですが、凍った水分が溶けて抜けてスカスカに。食感と風味が著しく落ちてしまうためおすすめしません。
 

なす

保存場所:野菜室(10℃前後が適温)
保存期間の目安:4~5日
ポリ袋の空気はしっかり抜きます

ポリ袋の空気はしっかり抜きます

10℃前後が最適温度。夏は野菜室で保存します。寒い環境では種が黒くなって傷みやすいため、キッチンペーパーに包んだものをポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜いて口を閉じ、野菜室へ。保存期間は4~5日が目安です。

■カット済みで保存する場合は?
カット後に保存する場合は横方向に切りましょう

カット後に保存する場合は横方向に切りましょう

変色しやすい野菜なので、早めに食べきることが鉄則。どうしても使いきれないときは横方向に切り、ぴっちりラップをして冷蔵室へ。横方向に切ると、空気に触れる断面が少なくてすむので変色しにくく、縦方向に切ると劣化が早まります(保存期間の目安:2日)。

■冷凍保存はできる?
なすは水分が多い野菜なので、そのまま冷凍すると解凍時に水分が抜けてスポンジのようになり、あまり好ましくない結果に……。焼きナスや揚げナスに過熱調理して水分をなくしてから冷凍保存することで、おいしく食べられます。
 

ピーマン

保存場所:野菜室
保存期間の目安:4~5日


熱帯生まれのピーマンは冷蔵室では冷えすぎるので、夏場は野菜室で保存を。いくつかまとめてキッチンペーパーで包み、保存袋に入れ、空気をできるだけ抜いて口を閉じ、野菜室へ。保存期間の目安は4~5日程度です。

■カット済みで保存する場合は?
種を取り除いてぴったりラップを

種を取り除いてぴったりラップを

カットしたものは種を取り、ラップでぴっちり包んで冷蔵室で保存(保存期間の目安:2日)。

■冷凍保存はできる?
カット済みなのですぐ使えて便利

カット済みなのですぐ使えて便利

洗って水気をふき取り、半分に切ってヘタと種を取り除きます。ひと口大にカットしたら密閉袋に入れ、空気を抜いて口を閉じ、金属製トレイにのせて冷凍室へ。凍ったまま加熱調理して使えます(保存期間の目安:1か月)。


低温に弱い傾向がある夏野菜。今回紹介した4種とも冷蔵室より温度がやや高い野菜室で保存するのが適しています。

ただし、カットしたものは劣化が早まるので、その間は冷蔵室での保存がベター。保存時のひと手間をうまく取り入れつつ、なるべく新鮮なうちにいただきましょう 。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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