年齢を重ねるごとに気になりはじめる「ニオイ問題」。普段は意識しないけれど、他人のニオイに「もしかして私も?」と不安になった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
そこでAll About編集部は「女性のニオイの悩み」に関する意識調査アンケートを実施。今回はその結果を発表するとともに、ヘアケア・ボディケアガイドの筆者が「ニオイの原因は?」「どんな対策をすべき?」のギモンに答えます。
約6割が気になる「頭皮や髪のニオイ」
まずは、全国の女性500名の中で自分のニオイが気になることが「ある」「時々ある」と回答した人に聞いた「自分のニオイが気になる箇所」の結果(複数回答)を示します。自分のニオイが気になる箇所
服や靴などでカバーできず、他人の鼻の位置に近い頭皮や髪のニオイ、マスクの中のニオイにハッとしたり、人と会話するときにふと気になる口臭は、多くの人が気になっているのも納得です。
歯磨きしているのに口臭が気になる人は、歯周病の疑い(歯や歯茎が問題)か、消化機能が下がっている(胃や腸からくるニオイはストレスからくる場合が多い)などの原因が考えられます。
きちんと洗っているのに頭皮が臭うという人は、下記のような原因が考えられます。
・洗髪の際、すすぎがきちんとできていない(アウトバスで頭皮用美容液を使っている場合も清潔な状態で塗布していない、美容液が古い 等)
・ブラシを洗っておらず不潔になっている
・頭皮がしっかりと乾いていないまま就寝
・洗いすぎで頭皮の乾燥が進み、逆に皮脂過多分泌(皮脂酸化が進むことにより雑菌が増殖)
ニオイが気になるのは「汗をかいたとき」が約7割
次は「どんな時にニオイが気になりますか?」(複数回答)のアンケート結果を集計したものを示します。どんな時にニオイが気になりますか?
最も多いのが「汗をかいたとき」の67.7%、次に「夕方以降の時間帯」の32.3%、「起床時の枕やパジャマのニオイ」が24.6%でした。
皮脂を分泌する脂腺は毛が生えているところに必ずあるので、頭部は自ずとニオイの温床になりがち。汗をかく習慣がない場合は、皮脂を多く含んだ汗が出て、質が悪くなる傾向が。冬も汗をかかないのでその傾向が高いです。
また、緊張した時に出る汗や更年期障害の症状である「ホットフラッシュ」の汗は質の悪い汗で、本来、汗に含まれていないアンモニアや乳酸などが残っており、それらが雑菌の餌になり、臭う原因になります。
やはり、夕方以降はニオイを感じることが多いですが、新陳代謝が活発な世代(20代)は、就寝時にたくさん汗をかくので、起床時でもニオイを感じる場合があります。
ニオイ対策で有効なのは?
最後は「ニオイ対策で心がけていることは?」(複数回答)の結果を紹介します。ニオイ対策でしていること
ニオイの対策でNGなのは、ニオイを香りで抑える、誤魔化すこと。本人は誤魔化したつもりでも、周りは気づくものです。かえって嫌なニオイを発する場合もあります。
制汗剤、ニオイケア用のボディソープやシャンプーなど「ニオイの素が出るのを抑える」のは有効です。禁煙や食事などのインナーケアもよいでしょう。「ニオイの素を取る」汗拭きシートや小まめにシャワーを浴びるのも根本的な解決につながるので◎。
ただ「しすぎ」は、肌の炎症、乾燥肌による皮脂過剰分泌に繋がる場合もあるので、気を付けましょう。
※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:女性 500名
・年齢比:20代 117名/30代 208名/40代 104名/50代 61名/60代 10名
・アンケート実施期間:2022年01月18日~20日