ROKUを食中酒としてハーフロックで味わってみよう
ハーフロック
取り上げるのは「ジャパニーズクラフトジンROKU」(700ml・47%・¥4,000税別希望小売価格/以下同)、「シップスミスV.J.O.P.」(700ml・57%・¥4,735)、「ジャパニーズクラフトウオツカHAKU」(700ml・40%・¥3,000)の3ブランドである。それぞれのブランドの香味特性の詳細は、本文下記の関連記事をご一読いただきたい。
このうちのいずれかを購入されたら、最初のひと口ふた口はストレートでゆったりと啜っていただきたい。次にオン・ザ・ロックでじっくりと味わってみるといい。食事とともに楽しめるスピリッツであることが理解いただけるであろう。
高いアルコール度数にしっかりと凝縮、ロックされて(鍵をかけられた状態)いた香味が、氷がゆるんでいく時間経過とともに花開くかのようにさまざまな表情をみせる。高品質スピリッツならではの素材感とフレーバー・パッケージ(香りの花束)、贅沢ともいえる豊かな味わいを堪能できるはずだ。
クラフトジンROKU
もちろんソーダ水で割って、爽やかな味わいを楽しむのもいい。でも食中酒としてはもうひとつハーフロックをおすすめしたい。「ROKU」と天然水の1対1のロックスタイル。料理を選ばない柔らかい口当たりとなる。そして最後のひと口まで、豊かな品質感を満喫できる。
まだ「ROKU」を飲んだことがないという方には、200mlの小瓶(¥1,200)もあるので、まずはそちらを購入されてはいかがだろうか。
高品質スピリッツはロック、水割りでも美味しい
シップスミスV.J.O.P.
アルコール度数は「ROKU」も47%と高いが、「V.J.O.P.」はなんと57%という数値。ストレートで味わえば、ダークチョコレートのようなニュアンスにジュニパーベリーの香味が鋭く切れ込んでいる。独特の辛味がある。
エクストラドライなエッジの効いた仕上がりはドライマティーニで楽しみたいが、自宅で飲むならばハーフロックがやはりおすすめだ。こちらも氷や水で薄まったとしても、最後の一滴まで辛口のしっかりとした香味を満喫できる。
ウオツカならではのクリーンで冴えた感覚はもちろんのこと、米由来の吟醸香のような華やかさ、まるい甘みがある。これをロックやハーフロックで味わうと、独特のしなやかなコクとフルーティーさを堪能できる。
アルコール度数は40%と「ROKU」「シップスミス」よりも低いが、スムースで柔らかい感覚は、氷をいれてじっくりと味わう食中酒として最高といえるだろう。
水割りも美味しい。プレミアムジンの「ROKU」「HAKU」も食中酒として水割りで味わってもいい。高品質なスピリッツはロックや水割りにしても嫌な雑味が登場してこない。ソーダ水で割ってすっきりとした爽快感に満たされるのもいい。でも、いいウイスキーをじっくりと慈しみながら味わうように、ジン、ウオツカの佳品もそれぞれが抱いた麗しい香味をしっかりと堪能していただきたい。
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