「○○を読んで」というタイトルでは味気ない! 読書感想文の題名の書き方
読書感想文で困ることと言えば、感想文そのものを書くことに加え、読書感想文の題名(タイトル)をどうするか。 「『(本の題名)』を読んで」では味気ないですよね。せっかくですから、少しひねりを入れてかっこいい題名を付けたいものです。そこで、「おおっ!」と言わせる読書感想文の題名を考えるのに役立つ、3つのテクニックを紹介していきます。読書感想文の題名の書き方テクニック1:題名に客観的な事実を表現
私は、作文教室で、「おいしくないのにおいしいラーメン屋さんって、なーんだ?」
というなぞなぞのような質問を参加者にします。
これは、おいしいラーメン屋さんを「おいしい」とか「うまい」という言葉を使わずに表現するにはどうしたらよいかを考えるための例題です。
「うまい」といった表現以外に、おいしいラーメン屋を表現するにはどんな言葉を使えば良いか考えなければなりません。その時に、ヒントになるのが客観的な事実(=他の人が見てもそう思うこと)を言葉にすることです。
おいしいラーメン屋さんは、きっとお客さんもたくさんで、近所で評判になっていることでしょう。そして、おいしいラーメン屋につきものなのが、「行列ができる」とか「満員」という事実です。
そんなわけで、おいしいラーメン屋を「おいしい」という言葉を使わずに表現するとしたら、
「いつも行列ができるラーメン屋」
「いつも満員のラーメン屋」
という客観的な事実を使うと良いでしょう。
読書感想文の題名の書き方テクニック2:題名に具体的な数字を入れる
これもよくある表現上の工夫なのですが、「友だち100人」とか「35億」といった、具体的な数字を使うことで、印象に残りやすくなるという特徴があります。先ほどのラーメン屋の例だと、開店前から行列ができているほどですから、開店して5分もしたらもう満席になってしまいます。
そこで、5分という数字を使って、
「開店して5分で満席になるラーメン屋」
とすると、より実感がわきます。
このような具体的な数字を使うのは、本のタイトルや広告にも使われているテクニックです。
これを読書感想文のタイトルに使わない手はありません。
読書感想文の題名の書き方テクニック3:題名に倒置や省略など表現技法を使う
国語で表現技法として、倒置や省略などを習いますが、実は読書感想文や作文の題名にもこのような技法は活用できます。記事のタイトルでも、「できる子は○○を実践している」「できる子が実践している○○」と、倒置を使うことがあります。 題名というのは、必ずしも主語+述語からできているわけではありません。いわば箇条書きに近いものとなるので、むしろ、このような表現技法を使う絶好のチャンスです。
というわけで、1~3までテクニックを紹介してきましたが、「ビリギャル」を例に読書感想文の題名を考えると、
「『ビリギャル』を読んで」
↓
「『ビリギャル』から学ぶ○○にとって大切な3つのこと」
というのはどうでしょうか。
もちろん、○○の部分は勉強や家族など、読んで感じたことでかまいません。
「○○を読んで」といった味気ないタイトルではなく、客観的な事実、具体的な数字、倒置などの表現技法を使って読書感想文のタイトルを考えるだけでも、読書感想文を書くのがちょっぴり楽しくなるかもしれませんね。
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