ただ本を読んでも読解力はつかない

ただ本を読むだけでは読解力は身に付かない。読解力が驚くほど身に付く○○字要約とは?

ただ本を読むだけでは読解力は身に付かない。読解力が驚くほど身に付く○○字要約とは?

「読解力を上げるにはどうしたらよいですか」という質問をよく受けます。その答えとして、多くの人が「本を読めばよい」と答えるかもしれません。

しかし、私の視点は違います。そもそも読解力が低い人は、本を読んでも書いてある内容が全く頭に入ってこないのです。

そういう私も、小中高校生までは、本を読んでも書いてある内容がほとんど頭に入ってこないという体験をしたことがよくありました。

これは、「リーディングスパン」という読みに関する記憶力が弱い人によくある現象です。穴の空いたバケツ(=頭)の中に、水(=読みとったこと)を注ぐシーンを想像してみるとよくわかります。

バケツの穴が大きかったりたくさんあったりすると、水を注いでも穴からどんどん漏れていってしまい、全然水がたまりません。

逆に、穴が小さかったり少なかったりした場合は、注げば注ぐほど、水はどんどんたまっていきます。

そう、前者が読解力が低い人で、後者が読解力が高い人なのです。

ですから、読解力を上げるためには、バケツの穴をふさいでやればいいわけです。ただ、問題なのは「この穴をどうやってふさげばいいのか」という具体的な方法です。

読解力=要するに何?って読みとる力

読解力とは、簡単に言えば「要するに何が言いたいのか(書いてあるのか)」を読みとる力です。

新聞にしろ、雑誌にしろ、教科書にしろ、より詳しく説明するために、複雑で長い文章になっているのですが、結局、言いたいことはいくつかにしぼられるものです。実際、国語の読解問題では、「筆者の言いたいことは何か」を問う問題がよく出題されますよね。

文章はいくつかの段落からなり、段落はいくつかの文からなり、文は主語と述語からなります。ですから、「主語と述語を正しく読みとること」が読解力の基礎と言っても過言ではないのです。

前置きが長くなってしまいましたが、主語と述語を正しく読みとること、これが「バケツの穴をふさぐこと」、つまり読解力を上げることにつながるのです。

○○字要約にチャレンジしよう

主語と述語を正しく読みとるためのトレーニングとして、「○○字要約」というものがあります。

まずは、例題です。

・動物園で人気者のペンギンは、空を飛べないが鳥である。(10字以内)

この文を、10字以内(句読点を含む)で要約するとどうなるでしょうか。

要約するのですから、文の意味を変えてはいけません。それに、字数が制限されているので、あまり重要でないことは、けずらなければいけません。その結果、必然的に主語と述語だけを見つけだすことになります。

というわけで、答えは「ペンギンは鳥である。(10字)」になります。

では、この要領で、次に挙げる練習問題を解いてみましょう。

次の文をそれぞれ指定された字数で要約しなさい(句読点を含む)。
1.先週と比べ今週は平年より気温が高く、ムシムシした暑い日が続くでしょう。(15字以内)

2.ニュージーランドは、面積は日本とほぼ同じなのに、人口は約440万人と少なく、日本の約3%にすぎません。(18字以内)
1.は15字以内で、2.は18字以内で要約しよう。

1.は15字以内で、2.は18字以内で要約しよう。


それでは、次のページで解説と答え合わせをしていきます。