国語力を上げるために必要なものは?

まず、国語とは「本文中に書かれていることをどう答えるか」という教科だと考えましょう。答えは必ずと言って良いほど本文中に書かれているのです。

国語の説明文・論説文では、必ず筆者の言いたいことが書かれてあります。ただ、それを「具体例」「エピソード」「比喩」などを使って長々と表現しているだけです。そう考えると、答えは案外と簡単に見つかるものです。

また、物語文では、登場人物の心情を読み取ることが大切です。「登場人物の心情なんて分からない」と思われるかもしれませんが、実は、本文中にヒントや答えが隠れているので、それを探す問題だと思えば、国語ってそれほど難しい教科ではありません。

それでは、国語力を高める勉強法を順に紹介していきましょう。

【目次】
1.まずは「音読」効果で国語読解力を上げる!
2.国語力の基礎「語彙力」を上げる
3.国語の物語文は感情を表す言葉や行動に注目
4.国語の問題は本文中に線を引こう!
5.国語の選択問題は消去法で解く
6.「しかし」の前は読まなくて良い!?
7.漢字は「つがわ式丸つけ暗記法」で
8.記述問題は先に「答え」を読もう!
10.間違えた問題はもう一度やり直そう!

 

国語力を伸ばす勉強法1:
まずは「音読」効果で読解力を伸ばす

国語力を伸ばすには、まずは「音読」が大切です。音読には、ワーキングメモリーと呼ばれる記憶力を鍛える効果があります。国語の問題を解く前に、まずは音読して(声を出して読んで)みましょう。音読が大切な理由は、読めない字(文)はいくら読んでも意味は分からないからです。また、目で見る、声に出して読む、その声を耳から聞くといった、視覚や聴覚を使って練習することも大切だからです。

音読が不十分な場合は、すらすら読めるようになるまで繰り返し練習しましょう。なお何回も音読する必要はありません。音読+「どんなお話だった?」など、内容について質問することで国語読解力が高まります。

国語の音読、読解力の効果が上がるひと工夫とは?

 

国語力を伸ばす勉強法2:
国語の基礎「語彙力」を上げる

語彙力とは、どれだけたくさんの単語(言葉の意味)を知っているかということです。ことわざや四字熟語、「目にあまる」などの慣用表現を知っていることも語彙力に含まれます。この語彙力は、国語力・読解力の基礎となります。分からない単語が多ければ多いほど、全体の意味を読みとることが難しくなります。

語彙力を高めるには、知らない単語やわからない表現に出くわしたとき、意味を知ろうという意識を持つこと、意味を考えたり調べたりする癖(習慣)をつけることが大切です。そのためには、意味の分からない言葉が出てきた際、親がわかりやすく教えてあげてもよいですし、子どもに辞書を引かせて自分で調べるようにうながしてもよいでしょう。

語彙力を上げる方法…その大切さと伸ばすための勉強法

 

国語力を伸ばす勉強法3:
説明文は段落ごとにひと言にまとめる

国語の説明文・論説文で特に重要なのが、正しく意味を読み取ることです。正しく意味を読みとるとは、本文に書いてあることを答えるのであって、当てずっぽうや自分の思いこみで答えないということです。

ところが、国語が苦手な人は、「目では文章を追っているが、意味までは読みとれていない状態」で読んでいます。その結果、本文には書かれていないことを答えてしまうことが多いようです。つまり、”何となく”読んでいるのです。これを防ぐために、段落ごとに書かれている内容をまとめてみるようにしましょう。分量はひと言程度で構いません。

例えば、メダカの一生について書かれた文章なら、
  • 第一段落は「筆者の幼い頃のメダカの思い出」
  • 第二段落は「メダカの生態について」
  • 第三段落は「メダカが減った原因について」
など、段落ごとに何について書かれているかを一言でまとめます。

こうすることで、もし「メダカが減った原因について、筆者はどのように考えていますか」という設問があったら、「メダカが減った原因について書かれているのは第三段落だから、そこから第三段落から探してくればよい」ことがすぐに分かるはずです。

国語の説明文・論説文の成績を伸ばすには、長い文章の中から答えに当たる部分を探してくるので、この辺りに書いてあるだろうと推測して探してくることが大切なのです。

国語読解力をつけるには 文章の要約練習がおすすめ

 

国語力を高める勉強法4:
物語文は、感情を表す言葉や行動に注目

国語の物語文の場合は、場面ごとに出来事や登場人物の心情の変化をまとめてみると良いでしょう。その時、「いらだつ」「かんしゃくを起こす」「投げつけた」「ぷいと横を向いた」(この場合は、怒っているということが読みとれる)など、感情を表す言葉や行動などに着目するのがポイントです。

また、「いらだつ」という言葉が「心が落ち着かない」「いらいらする」などの気持ちを表す言葉であることを知っていることも大切です。つまりは、語彙力をアップすることが大切です。

国語力は語彙力がなければ上がりません。語彙力アップのためには、分からない言葉があったら辞書を引いたり、ドリルなどを購入してたくさん問題を解いたりするなど、地道な努力が大切です。国語では、こうしたことができないと、当てずっぽうや思いこみで答えを書く羽目になるので注意しましょう。

 

国語力を高める勉強法5:
本文中に線を引こう!

国語のテストで本文を「何となく読んでいる」と、設問に対しても「何となく答える」ことになってしまいます。国語では「本文中に書かれていることをどう答えるか」が問われています。間違い探しをする要領で、本文の「答えだ」と思った部分に線を引くようにしましょう。

「それが指す内容を答えよ」や「○○について述べられている部分を本文中から書き抜きなさい」という設問では、特にこの方法は効果を発揮します。

時々、教え子の中にも、本文中に何も書き込んでいない子がいます。そういう子は、たいてい設問に対して何となく答えています。もちろん、成績も芳しくありません。しかし、「本文中に線を引く」ように指導すると、多くの子が国語力がアップします。

 

国語力を高める勉強法6:
選択問題は消去法で解く

「本文の内容に最も合うものを、次のア~エの中から一つ選び、記号で選びなさい」というような選択問題は、消去法(=間違っていると思う選択肢を順番に消していき、残った選択肢を正答とする考え方)で解くようにしましょう。

この時、大切なことは、記号に×をうつのではなく「選択肢の文章の間違っていると思う部分に×をうつ」ことです。選択問題は、根拠を持ってその答えを選ぶことが大切で、当てずっぽうで選ばないようにしましょう。

 

国語力を高める勉強法7:
「しかし」の前は読まなくて良い!?

国語の説明文・論説文では、「しかし」や「だから」といった接続詞を丸で囲みましょう。

接続詞は内容を読み取る上で重要な役割を果たしています。まずは丸で囲むことで、本文を見渡した時にどこにどのような接続詞があるかが分かりやすくなります。

次に、接続詞の種類に着目しましょう。逆接の接続詞(しかし、だが、ところがなど)の場合、筆者が言いたいことは接続詞の前の部分ではなく後ろの部分になります。

説明の接続詞(つまり、なぜならなど)の場合は、その後に「筆者が言いたいこと」がまとめられていますから、この部分は最も重要になります。特に重点的に読みましょう。

国語の読解力向上のカギはサンドイッチと接続詞

 

国語力を高める勉強法8:
漢字は「つがわ式丸つけ暗記法」で

自分で勉強できる「勉強体質」にするのに大切なことは勉強に対する「やる気」と「やり方」

自分で考えて自分で勉強できる子は、できることから「始める」、楽しみながら「続ける」、ふり返ることで「伸びる」の3つのステップで成長していく。

国語力には、漢字に限らず、ことわざ、四字熟語、文学史などに関する知識も含まれます。これら覚えなければいけないことは、繰り返し学習することが大切です。

ただ漢字の場合は、意味も考えずにただ何回も何回も書いても効果はありません。漢字のどの部分がわからないのか、あるいはどうすれば忘れたり間違えたりせずに書けるのかということを意識して覚えることが大切です。

また、漢字の意味がわかるように、例文も合わせて覚えることも大切です。例えば、ただ「納める」と書くのではなく、「税金を納める」と書くようにするなどの工夫が必要だということです。

同じようにことわざや四字熟語の場合はその意味も、文学史の場合は清少納言『枕草子』のように作者名と作品名を合わせて書くようにしましょう。

まる書いて覚える!つがわ式丸付け暗記法

 

国語力を高める勉強法9:
記述問題は先に「答え」を読もう!

国語力が十分でない子は、記述(論述)問題が苦手な傾向にあります。記述問題は、ちょっと練習しただけでは中々できるようになりませんので、まず、手始めに模範解答を読んでみましょう。

次に模範解答の文章を、「~が…だ(主語と述語)」や「~が-を…どうする(主語と目的語と述語)」と、一言でまとめます。そして、足りない字数を本文の言葉を使って自分の力で補うようにしましょう。

このような練習を繰り返すことで、次第に記述問題に強くなっていきます。

 

国語力を高める勉強法10:
間違えた問題はもう一度やり直そう!

最後に、これは国語力に限らずどの教科でも言えることですが、力をつけるためには問題演習が不可欠です。より多くの問題集を解くようにしましょう。

そして、問題集は一度やっただけではなかなか力はつかないもの。間違えた問題を中心に、必ずやり直す(間違い直しをする)ようにしましょう。

 

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