そもそも、語彙力とは?

英語を学ぶ上で、まず大切なのは英単語を覚えることですよね。同じことが国語についても言えます。国語力・読解力をつける上で欠かせないのは、語彙(ごい)力です。

語彙力とは、どれだけたくさんの単語(言葉の意味)を知っているかということです。ことわざや四字熟語、「目にあまる」などの慣用表現を知っていることも語彙力に含まれます。

英語の長文では、知らない単語が5%以上あると、文章全体の意味がよく理解できないそうです。20語に1語の割合ですから、これを多いと見るか少ないと見るかは別としても、国語でも、やはり同じようなことが言えます。

どうして語彙力が重要なの?

光村図書出版の国語の教科書には、井上ひさしの「握手」という題材が掲載されています。その中に「だが、顔をしかめる必要はなかった」という一文があります。

「しかめる」とは、「痛みや不快な気持ちから、表情をゆがめること」です。いつもはものすごい力で握手をするルロイ修道士が、その時は穏やかな握手をしたので、顔をしかめる必要がなかったわけです。

魯迅著/竹内好訳の「故郷」では、「覚えず寂寥(せきりょう)の感が胸に込み上げた」という一文があります。「寂寥」とは、「ものさびしい気持ち」ですから、20年来の故郷を見て、なつかしい気持ちではなく、さびしい気持ちになったのです。

国語が苦手な人は、このような文章中に出てきた知らない単語やよくわからない表現を読み飛ばす傾向にあります。これを、「国語は教科書の文章をよく読めばできるから」という一言で片づけてはいけません。

わからない単語が多ければ多いほど、全体の意味を読みとることが難しくなります。先ほどの「故郷」では、「なぜ、さびしい気持ちになったのか」を意識しながら読まないと、物語全体の流れ(ストーリー)がよくわかりません。これは、説明文でも同じことが言えます。

つまり、根本的な問題として、語彙力を上げない限り国語力・読解力は向上しないのです。それは、数学で計算問題が解けないのに文章問題や図形の問題といった応用問題が解けるはずがないのと同じです。

語彙力はどうやって伸ばすのか?

では、語彙力はどうやって伸ばせばよいのでしょうか。たとえば、子どもが「斬新(ざんしん)な」という言葉が読めなかったとき、読み方を教えてあげると同時に、どういう意味なのかも理解させる必要があります。その時、親がわかりやすく教えてあげてもよいですし、子どもに辞書を引かせて自分で調べるようにうながしてもよいでしょう。

斬新な:これまでにない全く新しいさま

いずれにしても、知らない単語やわからない表現に出くわしたとき、意味を知ろうという意識を持つこと、意味を考えたり調べたりする癖(習慣)をつけることが大切です。

語彙力アップ用の問題集を一冊買おう

語彙力を上げるには、問題集を解くのが一番。おすすめの問題集は、「中学生のための語彙力アップ厳選1000語」です。

語彙力を上げるには、問題集を解くのが一番。おすすめの問題集は、「中学生のための語彙力アップ厳選1000語」です。

語彙力を上げるためには、たくさんの語彙に触れることが必要不可欠です。そのためには、一冊問題集を買って損はありません。

おすすめは、内藤俊昭著「中学生のための語彙力アップ厳選1000語(すばる舎)」です。

例文中の言葉の意味を記号で選ぶ問題と、同じ言葉を別の例文でも答える問題があり、いろいろなパターンの問題を解くことができます。また、ページの裏に答えが書いてあるので、すぐに答え合わせをすることができて、手軽に勉強できる点もおすすめです。

欲を言えば、ガイドの記事「問題集は読め!0からわかる中学・高校のテスト勉強」で紹介したように、問題集にいきなり答えを書き込むのではなく、一通り正解を言えるようにしてから、実際に書き込んで解くとよいでしょう。

その際、間違えた問題は赤ペンで答えを書き込まずに、ノートに間違い直しをすることが大切です。そして、テストの直前にそのノートを見直すことで効率よく復習することができます。

語彙・読解力検定を受けてみよう!

語彙力に関する検定もあります。語彙・読解力検定です。英検や漢検のように、級別に分かれており、個人で受検することも可能です。ある程度、語彙力が身についたと思ったら、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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