高校受験を控えた中学3年生の志望校決定はなかなか難しいもの。特に都市部などでは通学圏内にある学校も多く、「どこを志望校にすればよいかわからない」というご家庭も多いかと思います。また、「行きたい学校があっても、成績が追いつかない」という悩みを抱える受験生もいることでしょう。今回は高校選びにおいて外せない4つのポイントをお伝えします。

<目次>

高校選びの失敗・NG例

高校受験、志望校の決め方4つのポイント

私立は音響効果に優れた大ホールや立派な天文台などの施設など、学校ごとにさまざまな特徴があります。

高校選びにおいてよくあるのが、昔から知っている学校の中から選ぶことです。近所の学校、親自身の母校、子どもの部活の先輩や知人が通っている学校、有名大学の付属校、特定の部活の強豪校などです。ただ、それらの学校は、「知っているつもりになっているだけの学校」かもしれません。なんとなくいいイメージがあるものの、現在の姿はじつはよく知らないという場合は要注意。入学すると、イメージギャップに戸惑う危険があります。

たとえば、数年前まではそれなりの人気校でも、その近隣の学校が大胆な改革を成功させ、そちらの学校に入学者が移ってしまって人気にかげりが出ている学校もあります。大学付属校は、ほぼ100%の卒業生が併設・系列大学に進学している学校と、ほとんど外部の大学に進学しているという実質的な「進学校」もあります。また、サッカー部の実績に惹かれて入学したものの、部員のほとんどがスポーツ推薦組で構成され、一般入試組には活躍の場がないという事例もあります。イメージだけでなく、現在の実態を公開データや見学によって確認する必要があります。

学校は大きく変化しています。公立は校長が代われば指導方針も変わります。私立の場合、教育方針は変わりませんが、社会動向や生徒・保護者のニーズに合わせて改革が行われています。共学化して名前を変えたり、近代的な校舎に建て替えたり、コースを新設してカリキュラムを刷新したりしています。新たな志望校候補となる学校を、改めて広く調べる過程で、今まで知らなかった学校が第一志望になることもありえます。
 

確認のポイントその1…校風は合いそうか

学校選びでもっとも大切なのは、その学校の雰囲気(校風)に合いそうかということです。これは実際に学校に足を運んでみないことにはわかりません。第一、第二志望校はすでに見学に行っているかと思います。では、第三、第四志望の学校はどうでしょうか。進学する可能性が高くなくても、可能性がゼロでない限り、できるだけ早めに見学に行っておきたいものです。「なんとなく肌に合う、合わない」、そんな「なんとなく」という直感は軽視できません。
 

確認のポイントその2…過去3年間の進学実績の推移

高校卒業後の進路として大学を考えている場合、高校の進学実績は外せない検討項目です。A高校とB高校の今年の進学実績比較だけでなく、A高校やB高校自体の過去3年間の進学実績の推移も合わせて確認しましょう。上がり調子なのか下降気味なのか。過去3年間の合格実績を見ることで、単年の実績だけでは見えないその学校の指導の効果が見えてきます。
 

確認のポイントその3…その学校の強みが子どものニーズに合うか

私立はもちろん、公立も学校ごとに強みがあります。音響効果に優れた大ホールや立派な天文台、近代的な図書館や複数のサイエンスラボなどの施設があったり、習熟度別季節講習会や留学制度、国際バカロレアのプログラムがあったりと、ハード・ソフトの両面において学校ごとにさまざまな特徴があります。ただ、そのような学校のウリも、子どものニーズに合わなければ意味がありません。その学校のウリを生かせそうかを検討してみてください。
 

確認のポイントその4…受験プランにうまく組み込めそうか

志望校候補を幅広く調べたら、今度は候補を絞って現実的な受験プランの検討です。「挑戦校」「実力相応校」「すべり止めの学校」というように、受験校の学力レベルのバランスを考えながら、そして各学校の受験日を踏まえて受験プランを組みます。志望する2校が同日受験日の場合、どちらを受験するかを決めておきましょう。

また、学力的に今はまだ高望みだとしても、第一志望校をあきらめるのはまだ早いです。学力は入試直前まで伸びます。ただ、その一方で冷静にすべり止めの学校も検討しておきましょう。

さて、いかがでしたでしょうか。高校受験を成功させるには、学力を高めるだけでなく、学校選びも重要です。お子様に最適な受験プランを検討してみてください。

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