トイレや洗面で用いられる手洗い・洗面ボウル
やさしい楕円のフォルムと薄くシャープなリム、北欧らしい温かみのある、上品なニュアンスカラーが特徴。[DV038142] セラトレーディング
洗面室やトイレでは、洗面化粧台や手洗器付きキャビネットなど設備機器をプランニングするケースも多くみられますが、最近では、カウンターに洗面器(ボウル)を設置したスタイルなども人気に。洗面室やトイレ空間をより快適な空間にしたい、個性的なインテリアにしたい、といった希望を持つ方から支持されているようです。
洗面ボウル単体のものやシステムタイプで設定されたものも
ペーパーホルダ―やトイレリモコンを組み込んだ収納キャビネットと手洗器を組み合わせたプラン。便器とコーディネートしてシックに。[アラウーノカウンター] パナソニック エコソリューション
商品としては、洗面器や手洗器の単体のもの、家具のようなキャビネットとセットとなったタイプ、カウンターや水栓金具などを組み合わせることができるシステムタイプなどもみられます。
洗面器・手洗器の設置方法の種類と特徴
洗面器や手洗器を設置する方法には、壁に直接取りつける方法、カウンターなどに埋め込む方法、据え置く方法の3つが考えられます。商品ごとに設置可能なスタイルが明記されているので、プランに適したタイプを選ぶようにしましょう。■壁に設置する方法(ブラケットタイプ)
壁に直接取りつけるスタイルは、比較的小型のサイズの洗面器や手洗器で多くみられます。狭い空間でも取り入れやすいのがメリットでしょう。
シンプルなデザインの壁付タイプ。石鹸を置くスペースを確保した使い勝手のいい手洗器。[DV075150] セラトレーディング
カウンターなどに埋め込むタイプは、天板部分がすっきりとなることが魅力。埋め込む方法には、カウンターの下に取りつける方法やカウンターのフレームに掛ける方法、周囲につばのある洗面器をカウンターに引っ掛ける方法などがあります。
ボウル内のデザインが特徴的な洗面器。トラディショナルな中にもモダンさを感じるデザイン。 [GG1107S] セラトレーディング
洗面器や手洗器の下部半分程度をカウンターなどに埋め込み設置するスタイル。埋め込みタイプと据え置きタイプの中間のスタイルです。
洗面器と水栓金具のデザインが共鳴し合う美しいデザインが魅力。[DV037755] セラトレーディング
カウンターやキャビネットなどに据え置き設置するタイプ。ベッセル式と呼ばれることもあります。洗面器や手洗器のデザイン性、カウンターなどとのコーディネートによって、空間のイメージにも影響するでしょう。
陶器のボウルと木目調カウンターの組み合わせ清潔感のある空間に。[INAX ルミシス] LIXIL
洗面器・手洗器の主な素材と特徴
メーカーの洗面器や手洗器商品には、さまざまな素材がみられます。一般的なのは陶器製ですが、樹脂や金属、ガラスなど、素材をいかしたデザインが揃っています。■陶器製
陶器製の魅力は、素材の美しさとお手入れのしやすさ。豊富な商品バリエーションが揃っているので、好みや予算に合わせて選ぶこともできるでしょう。信楽焼や美濃焼など、和の雰囲気を持つタイプもみられます。陶器の場合、強い衝撃による割れ、重さなどには注意が必要でしょう。
オリジナルの信楽焼の手洗器。モダンな和の雰囲気を持つ空間に。 [CEV500-GV] セラトレーディング
人工大理石やメーカー独自の技術で生まれた素材などがあり、カウンター一体型などのデザインもみられます。陶器と異なり割れの心配はありませんが、素材によっては傷つきやすいというケースも。選ぶ際には、素材の特徴を事前に確認しておくことが大切です。
■金属製
ステンレスなどを用いたシャープなタイプ、細かな加工技術でオブジェのようなデザインの商品もみられます。
おさえた光沢が美しいステンレス製の洗面ボウル。[FRRNDX420]
セラトレーディング
透明なタイプやクリスタルのもの、色柄のあるデザイン性の高いタイプも。インテリアのアクセントになるような商品もみられます。
■ホーロー製
ホーロー(ほうろう)層の仕上げはガラス質なため、肌触りは滑らかで、美しい色合いや光沢なども特徴。お手入れは簡単ですが、表面のガラス質が傷つくと、そこから本体が錆びてしまうこともあるので、早めのメンテナンスが必要でしょう。
■大理石など天然石
高価なものも多いですが、大理石や自然の石材を用いたタイプも。重量があるので、設置には注意が必要です。
多くみられるカウンターに据え置くスタイル
限られたスペースのトイレ空間にもプランニングしやすいコンパクトなベッセルタイプの手洗器。[SB1503] セラトレーディング
メリットは、スペースや好みのインテリアに合わせて自由にプランニングできること。内装建材などとも馴染みやすいのも魅力です。洗面では、お化粧をしたり身だしなみを整えるなど、居室空間のようなくつろぎの空間をつくりやすく、セカンド洗面などでもプランニングしやすいでしょう。トイレ空間でも、限られたスペースを有効活用できますし、手洗器のデザインによって個性を出すことも可能です。
水栓金具との組み合わせに配慮して。ショールームで確認を
洗面器や手洗器を選ぶ際には、必ず水栓金具と同時に検討すること。デザイン性だけでなく、水はねなどにも配慮することが大切です。多くの洗面器や手洗器商品には、推奨する水栓金具が揃っているので、参考にするといいでしょう。もちろん、ショールームで実際の商品の確認することは重要なポイント。機器単体だけでなく、空間展示などで実際の広さの中でのボリューム、設置する高さなどチェックするようにしましょう。手を洗うだけなのか、洗顔やお化粧などでも利用するのか、実際の暮らしをイメージして選ぶこと。家族構成やライフスタイルなどにも配慮することも大切です。
洗面器や手洗器などは、ネットショップなどで購入し、施主支給するケースなどもみられますが、配管など専門的な知識も必要なので、取り入れる場合は、設計担当者に早めに相談しておくことも重要なポイントです。
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