ドイツのおすすめ観光 世界遺産から穴場まで厳選!
ドイツで一番おすすめの場所は? この質問の答えはそう簡単ではありません。ドイツの大きな特徴は、パリやロンドンのように首都一極集中型でなく、各州が自治権を持ち地方ごとに独自の文化が見られること。訪れる場所によっては違う国かと思うくらい地方色が豊かで一括りでは語れない国です。おとぎの国のようなロマンチックな町もあれば現代アートや流行の発信地もあり、温泉にグルメにお祭りにと、見どころも楽しみ方も多種多様。ここではそんなドイツの様々な顔に出会えるように、王道観光地から世界遺産、ガイドいちおしの穴場スポットまで10か所を選んでみました。一度の旅行ですべてを見ることは難しいですが、ぜひ何度も訪れていろんなドイツを発見してください。
Gute Raise! どうぞ良い旅を!
1.ノイシュヴァンシュタイン城とロマンチック街道
まずは王道中の王道、日本人旅行者にも圧倒的人気の「ノイシュヴァンシュタイン城」。 ロマンチック街道の南端に位置し多くの観光ツアーの目玉となっている白亜の城は、まるでおとぎの国から飛び出したかのような幻想的な美しさ。毎年約140万人が訪れる、欧州で最も有名な城の1つとなっています。ロマンチック街道沿いで一番人気の町はだんとつでローテンブルク。とくに日本人旅行者に大人気で、ノイシュヴァンシュタイン城と並んで外せないスポットとなっています。城壁の中は中世の町並みがほぼ完璧に残されていてまるでテーマパークのよう。カラフルな木組みの家が並ぶ石畳の小路を歩いていると、タイムスリップしたような錯覚を覚えるほど。
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>>>ロマンチック街道
>>>白亜の城ノイシュヴァンシュタインの見所、予約方法
>>>街が丸ごと中世のテーマパーク!ローテンブルクの魅力
2.メルヘン街道でグリム童話の世界へ
ロマンチック街道は行ったことがあるから次回は違うところを見てみたい、という人におすすめしたいのがメルヘン街道。ロマンチック街道ほど有名ではないけれどロマンチック度では負けておらず、まだそれほど観光地化されていない穴場の可愛い町がたくさん。グリム童話の舞台やグリム兄弟ゆかりの場所を結んだ街道沿いには、木組みの家が並ぶ街やお姫様が住んでいそうな古城、うっそうと繁った深い森など童話の世界そのものの風景がぎっしり。まるでおとぎ話のなかに入りこんだような体験ができます。『いばら姫』やディズニー映画でお馴染みの『塔の上のラプンツェル』のモデルとなったロマンチックな古城ホテルに泊まるのもおすすめ。詳細記事はこちら
>>>世界遺産とドクメンタの街カッセルとメルヘン街道の街
3.ライン川クルーズ
西部ドイツで人気の観光地といえば、風光明媚な景観で世界遺産にも登録されている「中部ライン渓谷(ローレライの岩を含む)」。特にコブレンツからリューデスハイムまでのライン川下りは観光客に大人気。ワインの町リューデスハイム、ローレライの崖が見えるザンクト・ゴアール、「ネコ城」で有名なザンクト・ゴアルスハウゼン、ブドウ畑のなかに古城がたたずむロマンティックな風景を眺めながらのゆったりとした船旅は旅の良い思い出になることでしょう。ライン川流域はドイツで最も有名かつ人気のあるワイン生産地なので、ワイナリーめぐりもおすすめです。4.ベルリンと「壁」
日本からの観光ツアーの多くはロマンチック街道を含む南ドイツが中心。一方でベルリンは首都でありながらもまるで違う国のような個性を持った街なので、ロマンチックなドイツをイメージして行くとびっくりするかもしれません。もっとドイツを知りたい人は、一度はベルリンを訪れてみてください。カフェめぐりをしたりフリーマーケットをのぞいたりしながら、街の自由な雰囲気を感じ、暮らすように滞在するのがベルリンを楽しむコツです。東西分裂と壁崩壊という波乱万丈の歴史を持つベルリン。壁崩壊後、街は進化を続け、今や「世界で一番クールな街」と言われるほど。その唯一無二の魅力に惹かれてクリエイターをはじめ世界中の人々が集まり新しいカルチャーがどんどん生まれています。その一方でベルリンには、過去と同じ間違いを繰り返さないためにも自らの負の歴史と向き合い、それを広めるためのスポットが数多く残されています。観光のハイライトとしてますます人気を集めている「ベルリンの壁めぐり」、無料で見られるところも多いのでぜひ足を運んでみてください。
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>>>ベルリンの壁とは?建設から崩壊まで/ドイツ
>>>ベルリンの壁をめぐる観光スポット
5.ニュルンベルクのクリスマスマーケット
冬のドイツの楽しみは、なんといってもクリスマスマーケットです。とりわけ観光客に人気のドイツ三大クリスマスマーケット(ドレスデン、シュトウットガルト、ニュルンベルク)の中でも、ニュルンベルクのクリスマスマーケットは毎年200万人が訪れるという一大イベント。城壁に囲まれた旧市街のあちこちに中世の面影が色濃く残るニュルンベルクでは、まさに中世さながらのクリスマスの雰囲気を堪能できます。ソーセージやレープクーヘンなど名物グルメの食べ歩きも楽しみのひとつ。詳細記事はこちら
>>>世界一有名なニュルンベルクのクリスマスマーケット
6.ハンブルクとミニチュアワンダーランド
ロマンチックな南ドイツもいいけれど、ドイツは北もおすすめです! ハンブルクは北ドイツ1の都会にしてヨーロッパ有数の港町。“水と緑の都”と呼ばれるほど豊かな自然に恵まれているのと同時に、ビートルズが活動を始めた歓楽街レーパーバーン、フィッシュマーケット、観劇にショッピングにと楽しみが尽きない街です。ハンブルクでいま注目のエリアは、2015年世界遺産に登録された運河沿いの倉庫街。2017年にはコンサートホール「エルプフィルハーモニー」がオープンしますます注目を集めています。倉庫街の一角にある世界最大の鉄道模型ジオラマ館「ミニチュアワンダーランド」は「旅行者が選ぶドイツの観光スポット」でも毎年トップを争う人気ぶり。スケールの大きさと緻密さ、ユーモアで世界中から訪れるゲストを魅了し続けています。私も一度行ってすっかりファンになりました。
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>>>ハンブルクの観光スポット
>>>世界最大!ドイツ鉄道模型館ミニチュアワンダーランド
7.ハルツ山地と魔女祭り
ドイツには「おとぎの国のよう」と称される場所がたくさんあります。ロマンチック街道のローテンブルクなどが有名ですが、そこまで観光地化されていない穴場を訪れたい、という人におすすめなのがドイツ中部のハルツ山地。なかでも魔女伝説で知られるヴェルニゲローデは、木組みの家が並ぶ町並みやブロッケン山へ登るSLハルツ鉄道などまるでメルヘンのテーマパークのような町。毎年4月30日から5月1日にかけて開かれる魔女のお祭り「ヴァルプルギスの夜」では、お城のマーケットや魔女列車、魔女のパレードなど町じゅうに魔女があふれ、ますますおとぎの国度が高まります。詳細記事はこちら
>>>魔女のお祭り「ヴァルプルギスの夜」体験記/ドイツ
>>>魔女が集うおとぎの国ヴェルニゲローデ観光/ドイツ
8.バーデン・バーデンで温泉三昧
ドイツは日本と並ぶ温泉大国。各地に温泉施設がありますが、ドイツ温泉初体験という人におすすめなのがバーデン・バーデン(Baden-Baden)。「温泉・温泉」という意味の名前が物語るとおり、温泉が湧き出る世界的に有名な保養地です。バーデン・バーデンには巨大なクア施設「カラカラ・テルメ」や伝統的ローマ浴場「フリードリヒスバード」など観光客でも気軽に楽しめる温泉施設があり、高級保養地にふさわしくカジノや劇場などエンターテインメント、レストランやホテルも充実。日本とはまた違ったドイツの温泉文化をぜひ体験してみてください。詳細記事はこちら
>>>バーデン・バーデン/ドイツの温泉
旅の大きな楽しみの1つがその土地のおいしいものを食べること、ですよね。日本人に大人気のドイツグルメといえばビールにバウムクーヘン! ガイドいちおしのグルメ旅をご紹介します。
9.南ドイツでビールめぐりの旅
ビール天国のドイツには、5000種類ものビールがあり製造方法も味わいも多種多様。ビール好きの間では、ドイツ各地の醸造所をめぐりながら様々なビールを楽しむビール旅「ビアライゼ」が人気を集めています。ビール醸造所はドイツ全国に星の数ほどありますが、旅行者におすすめなのは、約500年前にビール純粋令なる法律が制定され、歴史的醸造所が数多く存在するバイエルン地方。秘境に佇む最古の修道院ビールや、世界最大のビール博物館、ビオのクラフトビールまで、バラエティに富んだビールとボリューム満点のバイエルン料理を楽しむことができます。詳細記事はこちら
>>>ドイツでビール三昧の旅。おすすめルートはこれだ!
10.バウムクーヘンの故郷、ザルツヴェーデルの旅
ドイツ銘菓として知られるバウムクーヘン。発祥の地は諸説ありますが、1807年にドイツ北部のザルツヴェーデル(Salzwedel)で最初のバウムクーヘンが焼かれたという記録が残っています。ザルツヴェーデルは知る人ぞ知る小さな町ですが、「バウムクーヘンの町」としてあちこちにバウムクーヘンを売るコンディトライ(お菓子屋さん)やカフェがあって、今も昔のレシピどおりに直火で焼かれるバウムクーヘンを見たり食べたりできるのでお菓子好きにはたまりません。古いレンガ造りや木組みの家が残る町をのんびりお散歩しながら、バウムクーヘンの波乱万丈の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。詳細記事はこちら
>>>バウムクーヘン発祥の町!ドイツのザルツヴェーデル