楽しくて美味しい! ドイツのイースター

egg

春が近づくと街中がイースター色に染まるドイツ。写真は市場のお花屋さん

イースター(=復活祭、ドイツ語でオースターンOstern)はドイツではクリスマスと並ぶ大切なキリスト教の行事。カーニバルが終わると街には仮装グッズに代わってうさぎや卵などをモチーフとしたイースターグッズがあふれ、春を待ち望むワクワクと明るい雰囲気に包まれます。

heinemann

お菓子屋さんのショーウィンドウもイースター!写真はデュッセルドルフの名店「ハイネマン」

この時期は、イースター仕様に飾りつけられたコンディトライのショーウィンドウを見て回るだけでもうきうき。うさぎや卵の形をしたチョコレートやお菓子、かわいい雑貨たちはお土産にもぴったりです。

イースターは年によって異なる移動祝祭日。春分の日の後の満月の次の日曜日とされていて、その前の金曜(Karfreitag)から次の月曜日(Ostermontag)までがイースター期間となります。この間は休日となりますが、土曜日はほとんどのお店が通常営業です。

※2017年のイースターは4/14(金)~4/17(月)

egg

ひとつひとつ手作りされた芸術品のようなイースターエッグはコレクターも大勢いる


ここでは、イースターの過ごし方や各地の珍しい風習、お土産におすすめのお菓子やグッズなど、ドイツのイースター情報をたっぷりとご紹介します。

イースターのシンボルはうさぎと卵

hana4

ドイツのイースターに欠かせないうさぎと卵。春が近づくと街中にあふれます

ドイツのイースターのシンボルは「うさぎ(オースターハーゼ)」と「卵(オースターアイア―)」。新しい命や多産の象徴とされるうさぎと卵をキリストの復活に結び付けたことに由来します。

osternegg3

手作りイースターエッグのための様々なキット。写真はミュンヘンのヴィクトアリエンマルクト

ドイツではイースターが近づくと、木の枝にイースターエッグを吊るしたり、お家のなかを様々なグッズで飾ってイースターの日を心待ちにします。イースターエッグはお店でも買えますが、手作りする家庭も多く、幼稚園や小学校では子どもたちも作ります。イースターエッグのためのキットもいろいろと売られているんですよ。

イースターの日はうさぎが卵を庭に隠すという言い伝えがあり、家庭では家のあちこちにイースターエッグやチョコレート、小さなプレゼントなどを隠し、その後で子どもたちが宝探しを楽しむのが習わしです。まるでクリスマスのサンタクロースのようですね。

ドイツ各地のイースターの風習やイベント

hollfeld

南ドイツで多く見られるイースターの噴水(C)Touristinfo Hollfeld/Leikam,Gerhard


ドイツでは地方によって珍しいイースターの風習があります。南ドイツで多く見られるのが、噴水や泉を飾り付ける「Osterbrunnen(イースターの噴水)」。もともとはフランキッシェ・アルプ地方の風習だそうで、水の少ない土地のため、生命に欠かせない水の重要性を表すために始まったといわれています。

ハンブルクをはじめとする北ドイツでは、イースター前夜に高く積み上げた薪を燃やす「イースターファイヤー」と呼ばれる行事が行われます。悪霊を払うという意味から人形が燃やされることも。

また、ドイツ北部の東フリースランド地方では、卵をころがしたり投げたりして最後に無事だった子が勝つという「卵ころがしゲーム」が行われます。

easteregg

ソルブ人がつくる美しいイースターエッグ(C)GNTB/Hans R.

最も美しいイースターエッグとして知られるのが「Sorbische Ostereier(ソルブのイースターエッグ)」です。ソルブとは、ポーランド国境に近いドイツ東部ラウジッツ地方に住むスラブ系少数民族のこと。言語や民族衣装など独自の文化を持ち、なかでもろうけつ染めで手作りされる芸術品のようなイースターエッグが有名です。

ニーダーザクセン州には「イースターエッグの街」(オースターアイシュテット )という名前の街があり、「ハニ・バニー」といううさぎが住んでいるといわれています。毎年ドイツじゅうの子どもたちからハニ・バニー宛に願い事を書いた手紙が届き、街の郵便局職員が対応しているそうです。

次のページではイースターの食事やおすすめのお土産をご紹介します。