<目次>
パリジェンヌのダイエット! 年末年始は一気に太る⁉
フランスではクリスマスと大晦日にご馳走を食べます。
ガレット・デ・ロワ
ガレット・デ・ロワを好きな人は多く、フランス人は1月中はあちこちのお菓子屋さんを食べ比べするのを楽しみにしています。一方、バターたっぷりで超高カロリー(100g=約350カロリー)のガレット・デ・ロワを食べ続けて太ってしまったという人も多く、何個食べたかという会話で盛り上がります。
パリジェンヌのダイエットは2月からスタート!
パリのメトロのホームのダイエットフードの広告
パリジェンヌの理想体型はやや重め
フランスの美容体重は⁉
女性が理想とする健康的でスリムに見える体重のことを「美容体重」と呼び、日本ではIMC(BMI)指数19.5~20.5で算出します。
美容体重(日本)=身長(m)×身長(m)×20
一方、フランスの美容体重は、IMC(BMI)指数は使わずに算出されます。
美容体重(フランス)=身長(cm)-100-(身長(cm)-150)÷2
日本とフランスでの身長165cmの女性の美容体重を計算してみると、
美容体重(日本)
1.65×1.65×20=54.5Kg
美容体重(フランス)
165-100-(165-150)÷2=57,5Kg
となり、フランス人の美容体重は日本人より3Kgも重いことがわかります。
パリジェンヌのダイエットの3つのポイント
パリジェンヌのダイエットは意外にシンプルです。
1. アルコールを減らす
アペリティフから始まり、ワインを飲みながら食事を楽しむのがフランス人の日常的な食事風景です。食前酒やワインの量を減らすことは容易なことではないようですが、「週末だけ飲む」「薄切りのレモンを浮かべたペリエを飲んで我慢する」などで乗り切っているようです。
2. 低カロリーの食事
ダイエット中のパリジェンヌの代表的な食事がサラダ。フランスのサラダは、蒸した鶏肉や魚、チーズなどがトッピングされていてボリューム満点。一皿である程度栄養が摂れて、お腹が一杯になります。最近では豆腐やこんにゃくなどの日本食材もダイエット食として注目を集めています。
3. 運動する
フランスの中でも特にオシャレで美意識が高いパリジェンヌ。体型維持のために、普段からよく歩きます。サッサと長い脚で闊歩するパリジェンヌの姿は、美しいパリの街並みの風物詩の一つ。ジョギングをしたりスポーツジムに通っている人も多く、筆者が通っているジムでも年明けはアクアフィットネスやカーディオトレーニングなど、ダイエットに適したレッスンに人気が集中します。
アンチ炭水化物抜きダイエット!? 全粒粉パンが大人気
健康志向と美容意識の高いパリジェンヌに人気の全粒粉パン
日本では「太りやすい食品」として避けられがちなパンですが、フランス人にとってパンは食事に欠かせない主食です。そこで、健康志向いパリジェンヌがダイエット中に好んで食べているのがパン・コンプレ、つまり全粒粉パンです。全粒粉パンはパン屋やオーガニックショップで必ず売られているほど人気があります。
全粒粉パンのダイエットに向いている理由
・血糖値が上がりにくい血糖値の上がりやすさを示す「GI値(グリセミック・インデックス)」がフランスパンやパスタなどあらゆる主食や炭水化物に比べて低く、血糖値の上昇に応じて分泌されるインスリンの量を抑えられます。インスリンは脂肪を溜め込む性質があるので、インスリンの分泌量が低ければ脂肪の蓄積も起こりにくく、太りにくくなり、運動をするとより効果的に脂肪を減らすことができます。また血糖値の急上昇を抑えることで、空腹感が抑えられ、食べ過ぎや間食を防ぐことができます。
・ビタミンが豊富
小麦の果皮や胚芽を含むので、ダイエットで不足しがちなビタミンB1やビタミンB6、鉄分やマグネシウム、ナイアシンなどのミネラルを豊富に含みます。
・食物繊維が豊富
食物繊維は便秘解消、食べ過ぎの防止、肌荒れ解消などの効果があります。また血糖値の抑制にも効果的です。
いかがでしたか?フランス人がよく言う言葉が「人生には楽しみが必要不可欠だ」。パリジェンヌは、ダイエット中でも時々はデザートOK、全粒粉パンを食べるなど、ストレスを溜めないように緩やかなルールを決めながら、健康的にダイエットをしています。是非、参考にしてみてください。
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