グルメ・各国料理(海外)/各国料理

西欧の料理(4ページ目)

フランスやイタリアなど日本でも人気の高い各国料理がひしめく西ヨーロッパ。世界のグルメシーンをけん引するシェフも多く輩出しており、レベルの高い食が楽しめるのが魅力です。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

世界三大料理の筆頭、フランス料理

エスカルゴ
多彩な味覚を楽しめるパリのレストラン。伝統的なフランス料理ではエスカルゴもおなじみの食材 (C)Paris Tourist Office - Photographe : Amélie Dupont
パリのビストロ
パリには手頃な値段で楽しめるビストロも多い (C)Paris Tourist Office - Photographe : David Lefranc
世界三大料理のひとつであるフランス料理は中世の宮廷料理が発達したもの。イタリアの実力者メディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスがフランスのオルレアン公アンリ(アンリ2世)に嫁いだ際、イタリアから最新の器具やレシピを持ち込み、フランス料理を花開かせるきっかけを作りました。伝統的なフランス料理では味付けにバターやクリームが贅沢に使われますが、1980年代からはそれらを控え、より軽さを出した新しい料理(ヌーヴェル・キュイジーヌ)が人気を集めています。

フランス人といえども毎日フルコースを食べているわけではありません。食堂感覚で使える気軽なビストロもたくさんあります。近ごろパリで流行っている「ビストロノミー」とは、美食を意味する「ガストロノミー」とビストロを掛けた造語で、料理にこだわるワンランク上のビストロのこと。手頃な値段で本格的な味覚を楽しめるとあって、味にうるさいパリジャンやパリジェンヌからも絶大な支持を集めています。

地方には伝統的なメニューも多く、南仏プロヴァンス地方の港町、マルセイユの名物は新鮮な魚介類をふんだんに使ったスープ「ブイヤベース」。海の幸に恵まれたこの地方ではオリーブオイルやニンニク、トマトがよく使われます。また、ワインの産地であるブルゴーニュでは肉を赤ワインで煮込んだ料理が多く、エスカルゴの産地としても知られています。
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