針供養とは?2020年針供養の日はいつ?針を豆腐やこんにゃくに刺す理由

針供養とは・針供養の日2020年いつ

針供養の日は、豆腐やこんにゃくに針を刺して供養します

「針供養(はりくよう)」とは、折れたり、錆びたり、曲がったりして使えなくなった針を豆腐やこんにゃくなどに刺して供養する行事です。なぜそんなことをするようになったのか、その背景とともに解説します。
   

2020年の針供養の日はいつ?

針供養は、2月8日、または12月8日に行われる行事なので、2020年も同様です。東日本では2月8日、西日本では12月8日に行うことが多かったようですが、地域に関わらずどちらか一方の日に行うところや、両日行うところもあります。この日付の違いには、背景にある「事始め・事納め」の捉え方が影響しています。
 

針供養を行っている代表的な社寺

針供養は、女性を守ってくださる淡島神(あわしまのかみ)をまつる淡嶋神社(粟島神社)や淡島堂を中心に、各地の社寺で行われています。

<東日本>
<西日本>  

「事始め・事納め」と「事八日」

「事始め(ことはじめ)・事納め(ことおさめ)」とは、コトノカミという神様を祀るおまつりです。もともと「事」という字は、神様への祈りの文である祝詞を入れた器をつけた木を高く捧げて祖霊をまつるという意味の「史」と、吹き流しを組み合わせた形で、「まつり」を意味していました。

コトノカミのまつりは、12月8日と2月8日の2回あり、12月8日が「事始め」で2月8日が「事納め」になる場合と、2月8日が「事始め」で12月8日が「事納め」という場合があります。この違いは、コトノカミが「年神様」か「田の神様」かという違いです。この時に行う「事」が新年に迎える神様の事なのか、田畑を耕し農耕に勤しむ人の事かという違いで、日付けが逆転するのです。

【神様の事始めは12月8日、事納めは2月8日】
年を司る年神様を迎えるための神事を始めるのが12月8日の「事始め」で、すべてを終えるのが2月8日の「事納め」です。こうして年神様に関する一連の神事を終えると、人々の日常が始まります。

【人の事始めは2月8日、事納めは12月8日】
田の神様を迎えて人の日常が始まるのが2月8日の「事始め」で、すべてを終えるのが12月8日の「事納め」です。

このように、年神様をまつる神事の期間と、田の神様をまつって働く人の日常の期間とに分けるとすれば、一方の始まりの日はまた一方の終わりの日になるわけです。そして、2月8日と12月8日のことを、「事八日」(ことようか)、「事の日」などと呼びます。
 

「事八日」の針供養は家庭でも

「事八日(ことようか)」には、お世話になった道具を片付け、感謝する風習があります。代表的なのが「針供養」で、前述したように、2月8日と12月8日のどちらか一方の日か、両日に行います。

針供養の起源は定かではありませんが、中国の「社日(土地の神様をまつる日)に針線(針仕事)を止む」という習わしに起因するという説があります。平安時代には貴族の間で行われるようになったと考えられており、江戸時代に針の労をねぎらい裁縫上達を願うまつりとして広がりました。針仕事は女性にとって重要な仕事だったため、折れた針や古くなった針に感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐やこんにゃく、もちに刺し、川に流したり、土に埋めたり、神社に納めたりして供養し、裁縫の上達を願いました。
針供養とは?針供養の日に豆腐に針を刺す理由・由来

針仕事を支える針。大事な道具に感謝を込めて針供養をするようになりました

豆腐など柔らかいものに刺すのは、これまで硬い生地などを刺してきた針に対し、最後は柔らかいところで休んでいただきたいという気持ちや、供物としての意味があるといわれています。昔はそれぞれの家庭で針供養を行っていたそうですから、豆腐やこんにゃくに針を刺し、身の回りの道具を大事にする気持ちを大切にしてはいかがでしょう。
 

針供養の他にもある、「事八日」の風習と「お事汁」 

「事八日」には、針供養の他にも風習がみられます。「事八日」には妖怪や一つ目小僧などの悪神が家を訪れるとされたため、魔除けとして目籠をくくりつけた竹竿やニンニクなどを庭先に置いたり、「お事汁」という汁物を食べて魔除けをしたりしました。身をつつしむために針仕事をしてはいけない、農作業をしてはならない、山に入ってはならないなどの言い伝えもあります。

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