ジュースクレンズとスープクレンズを上手に使い分けて
スープならではのポイントもあります
そもそもクレンズダイエットについてのおさらいや基礎知識から、ジュースクレンズとスープクレンズの違い、上手な使い分けのコツなどを紹介します。
<目次>
そもそも「スープクレンズ」ダイエットとは?
まず、クレンズとは「洗浄」という意味で、体を内側からキレイにするという考え方のこと。体に良い栄養素を、ジュースやスープなど胃腸に負担の少ない液状のものを食事代わりに摂取することでデトックス効果があり、ダイエットになるというのが「クレンズダイエット」です。つまり、ジュースクレンズとスープクレンズの違いは、食事代わりにジュースを飲むか、スープを飲むのかという違いです。
比較するとわかりやすい!
野菜や果物、ナッツ類の水分を100%混じりっけなしで抽出しジュースにするので、野菜や果物から出る食物繊維のカスは飲みません。つまり、サラッとしたジュースとなります。熱に弱いとされる栄養素や酵素を守るため、熱を加えずにじっくり押しつぶして水分を搾り出す製法により、「ジュース・クレンズ」は素材が持つ栄養素をそのまま摂取できるのが特徴です。
出典:アメリカで大流行「ジュース・クレンズ」デトックス!
一方、それを温かいスープで頂くのがクレンズスープ。咀嚼回数を増やすためにざく切りにした野菜を入れてコトコト煮るだけでも良いし、圧力鍋で柔らかくしてからミキサーにかけてペースト状にしてもOKです。
にんじん、キャベツ、きのこなどを薄味の出汁で煮たベーススープを作り置きしておき、そこに、トマトブロッコリーかぼちゃなど、取り入れたい栄養価のものをペーストにして混ぜ込む作り方が続けやすいようです。夏場や、イモ類のスープは傷みやすいので冷蔵保存でも2~3日程度で食べきりましょう。
スープクレンズダイエットのやり方は?
おなかがスッキリ
1日のうち1~3食、1~3日程度の短期間の食事を、栄養たっぷりのスープに置き換えることで、ビタミン・ミネラル・繊維などのバランスのとれた栄養素を補いながら、胃腸を休め、1日の総摂取カロリーを約500kcal~1,000kcalほどおさえます。
例えば下記のような置き換えの方法もあります。
・夕方以降のみ……18時までに夕食を終えて、翌朝までは水分のみ。
・主食のみ……1日3食、液体のみですが、期限は1~3日間と決めて行う。
・週末のみ……週末の1~2日のみ、固形物を口に入れずに実施。
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◆ジュースクレンズの準備食・回復食として取り入れる
準備食・回復食とは、ジュースクレンズ前後に取り入れる事でその効果をより高め、また効果を持続しやすいようにします。
生食のジュースでしっかりと酵素を取り、加熱食のスープでお腹に優しく、お野菜などをバランス良く補うことで相乗効果が期待できます。
食材選びで気を付けたいポイントは?
ジュースクレンズダイエットとスープクレンズダイエットの違いを理解して正しく併用しましょう
野菜や果物は、旬の時期に、栄養価が高まります。美容とダイエットに良い成分をしっかり取り入れるために、その時その時の旬の食材を意識して取り入れましょう。
◆新鮮な食材を使う
野菜や果物はあまり日持ちしません。太陽の光や空気に長時間当てていると、酸化が始まり、栄養価も下がってしまいます。新鮮なうちに作りましょう。
◆ジュースの場合は有機食材を
加熱しないで摂取するジュースの場合は、農薬などによる心身への影響を考え、できるだけ有機にこだわると良いでしょう。有機ではない場合は、皮をしっかりむくことで体内への吸収を軽減できます。
まずは1.8~2L入るピッチャーを準備して下さい。浄化した水やミネラルウォーターを使い、果物や野菜は皮ごと漬けむものはとくに、自然農法やオーガニックのものを用意しましょう。もし手に入らない場合は、重曹やお酢を使った自分で出来る農薬除去法や、市販されている農薬除去パウダーなどを利用し、有害物質を落とした状態で使用しましょう。
出典:果物や野菜の農薬除去方法は?
スープと比べて、ジュースクレンズのメリットと注意点は?
ジュースで体をクレンズ!
加熱による栄養素の損壊がないので、新鮮な栄養素を豊富に摂取できることです。とくにビタミンCは熱に弱いので、ジュースで摂るのが正解です。
ダイエットだけでなく、肌の調子が悪い、口内炎ができやすい、シミができやすい、風邪をひきやすいなどの不調がある時は、ビタミンCやフィトケミカルを効果的に摂取するようにこころがけましょう。
◆ジュースクレンズの注意点
気をつけたいのは、果物をメインの食材にした場合の飲むタイミングです。ジュース作りと相性の良い果物ですが、糖質が多いので、夜よりも朝食または昼食で摂るようにしましょう。また、専用のミキサーが必要だったり、限られた専門店での取り扱いなので、スープに比べて続けにくいのもデメリットかもしれません。
◆オススメの使い方とタイミング
新鮮な栄養素を摂取できるクレンズジュースは、暴飲暴食の翌日のリセット食にオススメ。暴飲暴食をした時は、栄養バランスが崩れているため代謝が落ちています。体重増加を防ぐために、クレンズジュースで栄養バランスを整えましょう。朝食代わりに、あるいは朝食と昼食代わりに、300mlを目安にいただきましょう。
ジュースと比べて、スープクレンズのメリットと注意点は?
スープならではのポイントもあります
一方、スープクレンズのメリットは体を冷やさないことです。温かいスープ状で頂くので、体が冷えやすい人はもちろん、冷えによるリンパの流れや血行の不良で体がむくみやすい人、セルライトが気になる人にもオススメです。冬だけではなく、クーラーの効いた室内にいることが多い夏の時期にもオススメです。
もう1つのメリットは、温かいスープなので、ジュースと比較すると食べきるまでに時間がかかることです。さらに温かい飲み物は満腹効果を上げるので、ついつい食べ過ぎてしまう人や、空腹感が強く、過食してしまいそうだな、という時はスープクレンズの方が良いでしょう。食材を大きめにカットすれば、咀嚼回数が増えて満腹効果はさらに高まります。野菜との相性が良いスープクレンズは、食物繊維が豊富なので便秘解消にも有効です。
◆スープクレンズの注意点
過食防止と翌朝の便通改善効果を狙って、オススメのタイミングは夜です。ただしその場合は、糖質の多い芋類やかぼちゃ、にんじんなどは使わないようにしましょう。葉野菜をメインに、糖質の少ない食材を使いましょう。
◆オススメの使い方とタイミング
便秘の人は、夕食でいただくのがベストタイミングです。夕食で食物繊維を積極的に摂取しておけば、デトックス効果が高まり翌日の排便がスムーズになります。排卵期や月経前に便秘になる、という人も夜にいただくと良いでしょう。
また、冷えでなかなか寝付けない人、夕食の量を抑えたい人も夕食で取り入れるのがオススメです。夕食の一品として取り入れる場合は普通サイズのお椀1杯分、置き換えでいただく場合は大きめのスープ皿1杯分、を目安としましょう。
それぞれの特徴を生かして、キレイな体作りをしながらダイエットを成功させましょう!
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