驚きの大風量!パワフルな風がまっすぐ届く
モーターが小さくても、もちろんパワーはダイソンクオリティ。DDM V9は「他のヘアードライヤー用モーターより最大で8倍速く回転する」そうで、1分間に約11万回転、最大風量はなんと2.4立方mを誇ります。この風量についても調べてみたところ、ここ数年増えている大風量がウリのドライヤーの中でも、最強レベルです。では、さっそく使ってみました。電源スイッチをオンに入れると、パワフルな温風がボーーーーー! と一気に吹き出します。ドライヤーとしては経験したことのない風質で、とにかくまっすぐ、勢いよく風が髪の根元に届くイメージ。例えて言うなら、ガスバーナーの火を噴出させたような、またはジェット機のような、そんなストレートに突き進む感じの風です。これは先述にように、風速だけでなく風圧も高めることで、気流をコントロールしているから。これなら間違いなく、短時間で髪を乾かすことができますね。
夜中でも使える?気になる静音性もチェック
大風量のドライヤーといえば、気になるのが音。家族や近所の迷惑になってしまうこともあるので、使用する時間には気を遣いますよね。Supersonicは、静音性にも配慮しています。まずモーター内部の空気の流路を単純化し、乱気流・旋回流を抑えたほか、モーター内で発生する音域を1トーン上げ、人の可聴域の上限を超える高周波に設定。またモーターをハンドル内に格納し、周囲に消音器を取り付けるなど、徹底した静音化を図っています。
とはいえ、そんなに静かかというと、風速を最大にした場合、ボーーーー! と結構な音がします。かなりの風量・風圧のためか、ドライヤーでは聞いたことのない種類の音です。でも不思議と近くにいる人と普通に会話はできるので、風質の違いなのかな、と思います。あと微妙に、機械っぽい音(モーター音?)も聞こえますが、消音器がなかったら、もっと大きな音だったのかもしれません。
髪への優しさは?毎秒20回の温度測定でダメージ軽減
ドライヤーの最終的な良し悪しは使い続けることで分かります
3種のアタッチメントは磁石で装着
スタイリングに便利なアタッチメントも3種類付属しています。手ぐしで乾かす際に便利な「スムージングノズル」、ブローしたい場所だけに風を集中させる「スタイリングコンセントレーター」のほか、ユニークなのが「デフューザー」。お椀を逆さまにしたような形で、風を均一に分散させ、カールやウェーブを崩さずブローできるというものです。いずれもマグネットで簡単に装着できます常識を覆すダイソンのドライヤー
今回、ダイソンから美容家電であるドライヤーが出てきたのは意外でしたが、聞けば聞くほど、使えば使うほど、ダイソンの技術が集約されたドライヤーだと実感しました。この開発のために4年を費やし、約95億円を投資したことからも、その本気度が伝わってきますね。問題は、やはりそのお値段。4万5000円(税抜)と聞いたときは、正直腰を抜かしました(笑)。これは、国内メーカーの高級ドライヤーと比べても、2倍を超えていますので、ちょっと手が届かないと感じる人もいるのではないでしょうか。とはいえ、最終的には長く快適に使い続けられ、髪に優しいという結論が出れば、高くても売れるはずなので、動向を注視していきたいところです。
では最後に、Supersonicの特徴をまとめてみます。
・羽根のない扇風機と同じエアマルチプライアー搭載で短時間にパワフル乾燥!
・ヘッドが小さく、頭の上で動かしても疲れにくい!
・熱ダメージ対策、静音性にこだわりあり!
・コンパクトで収納しやすい!
・ダイソンファンにはたまらないスタイリッシュなデザイン性
製品は、ダイソンの旗艦店「Dyson表参道」および全国の家電量販店で購入できます。話題沸騰中のドライヤーですので、気になる方はお店で実物をチェックしてみてはいかがでしょうか。