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紫外線防御+αのスゴ腕!2016年最新日焼け止め事情(2ページ目)

肌に受ける日差しの強さを日に日に感じるこの時期、やはり気になるのが日焼け止め。紫外線からの防御は当たりまえ。今年は、肌にダメージを与えるさまざまな外的刺激からプロテクトする次世代型日焼け止めがお目見えしました。

藤井 優美

執筆者:藤井 優美

アンチエイジングガイド

紫外線よりも浴びているブルーライトと肌の関係

紫外線よりも浴びているブルーライトが肌を老けさせる

紫外線よりも浴びているブルーライトが肌を老けさせる

2016年センセーショナルなニュースとなったのが、「人工光(ブルーライト)」。スマートフォンやタブレットの発達でそれこそ寝るまで電子機器が手放せなくなっている現代は、「若年性老眼」「スマホだるみ」など、美容企画でもひとつのテーマになるほど。しかしそれは、使用時間や使う時の姿勢がこれら問題を誘発している大きな原因。ところが、ランコム研究所がブルーライトによる肌細胞の変色を報告。ブルーライトは照射1時間以内に即時的な肌の変色だけでなく、照射終了の3週間までも残る色素沈着を引き起こすことが判明したのです。さらに衝撃だったのは、ブルーライトのほうがUVBより鮮明な色素沈着を引き起こすということ。つまり、私がこの原稿を書いている間も、この原稿を読んでくださっている皆さまもブルーライトによってシミやくすみを誘発しているかもしれないのです。ちょっと怖いですよね。


近赤外線ダメージは後からジワジワと出てくる

「近赤外線」は、2015年にはブラジルの某メーカーが近赤外線と光老化との関係を論文発表するなど、世界的にも注目度が高まっている領域。赤外線は太陽から放出される光の一部で、波長によって「近赤外線」「中赤外線」「遠赤外線」に分けられ、中~遠赤外線は温熱治療器などに、近赤外線も計測器などに応用されていました。しかし近年は、近赤外線の悪影響が研究されるように。というのも、近赤外線は肌で知覚されないうえ、照射反応が遅れて出てくるためこれまで研究があまり進んでいなかったそう。しかし、ポーラ研究所が改めて近赤外線を研究してみると、3日後にコラーゲンを破壊する酵素が浴びた直後の2倍に増えていたのです。これは紫外線に匹敵するくらいの多さ。しかも、太陽光に含まれる近赤外線 の量はUVAの約4.8倍! 近赤外線はUVAより3倍以上真皮の奥に入り込むことがわかったのです。これをまとめると、近赤外線はUVAより約16倍の量が真皮に入り込むことが判明したのです。

大気汚染が肌に及ぼす影響は着々と解明

最後に「大気汚染」。いまは天気予報でも「今日のPM2.5」の飛散量が報告されるほど、都市部の大気汚染は深刻。これまでは呼吸器系への影響が問題視されていましたが、最近は大気汚染が肌へ及ぼす影響も盛んに研究が行われています。その甲斐があって、ここ数年はアンチポリューション効果を見据えたコスメが登場しているほど。また聞いたところによると、カユミや赤み、湿疹など、原因不明の肌不調で皮膚科医を訪れる人も増えているそうで、その皮膚科医曰く、少なからずとも昨今の大気汚染が影響しているとのことでした。何でも、肌に付着した微粒子は、有害物質とフリーラジカルを発生させ、次第に肌のバリア機能や肌内部のたんぱく質にダメージを与えます。その結果、肌荒れや乾燥、シミ、シワ、たるみ、くすみといった肌の老化を誘発。これは汚染が少ない地域に暮らす人に比べ、都市部にクラス人たちのほうが早々に現れるそうです。

それぞれの肌への影響を掘り下げてみると、紫外線同様、これら外的刺激もプロテクトしたいですよね。

次ページで、新事実に着目したUVケアアイテムをご紹介します。
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