じっくり向き合うべき人間関係のストレスとは?

話し合う女子社員たち

職場では、誤解を受けることもしばしばです。そのときどう対応しますか?

職場の人間関係ストレスの中で、じっくり向き合うべきものの代表は、次の2つです。

■誤解を受けたら「アサーション」で交渉する


職場では、周りの人から根も葉もないことを言われたり、身に覚えのないことを自分のせいにされる可能性もあります。名誉や人権を傷つけることをたびたび言われたり、理不尽な対応を受け続ける場合には、きちんと意見を主張し、自分の名誉を守りましょう。

その際には、まずなぜその悪口や誤解が生じたのかを確認することが大切です。ひょっとしたら、気づかぬうちに自分が周りの人に迷惑をかけていたのかもしれません。自分の説明が相手に伝わらず、誤解を与えてしまったのかもしれません。このように、小さな行き違いから、悪い印象を持たれてしまうことは多いものです。

誤解があった場合には、きちんと自分の意図を説明しておきましょう。その際には、相手を一方的に批判するのではなく、誤解を与えたことをまず謝罪し、自分を非難した人たちの気持ちを汲むこと(迷惑に感じていなかっただろうか、不愉快に思っていなかっただろうか、など)が必要です。

このように、自分と相手の双方の気持ちと考えを大切にしたうえで、自分の意見を率直に主張することを「アサーション」と呼びます。自分と相手、両方を尊重したアサーションを自ら実践すれば、相手も正面から話を聞く姿勢を持ってくれるでしょう。

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■叱責や注意は「内容」をきちんと受け止める

職場では、上司や先輩から叱責注意を受けることが、日常茶飯事です。あまり注意され続けると、その人に対して悪い印象を持ってしまうかもしれません。

叱責されたときには、「感情」で反応するのではなく、叱責の対象となる「内容」に注目することが大切です。感情で反応すると、相手のものの言い方、態度などの「くせ」にばかり注目して不快になり、肝心の「内容」に目を向けられなくなってしまいます。

そもそも叱責を受けたのは、自分の行動によって相手を困らせている結果なのです。したがって、まずは相手に迷惑をかけたことについて謝罪し、自分の行動に何が足りなかったのか、どうすれば改善するのかを、きちんと言葉を介して確認していく必要があります。この場合にも、「アサーション」の会話方法を使うのが有効です。

ただし、上司のなかには「叱責」から「パワーハラスメント」に移行してしまう人もいます。何時間も同じ叱責を聞かされたり、人間性や名誉を傷つけることを言われたりする場合、叱責の内容は受け止めながらも、自分が相手の発言によって困っていることを、アサーションする必要があります。それでもパワーハラスメントが続く場合には、他の先輩に相談したり、社内の相談窓口に相談するなどして、一人で抱えないようにしましょう。

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――このように、職場ではさまざまな種類の人間関係ストレスに対処しなければなりません。受け流すべきなのか、じっくり向き合うべきなのかを早めに見極め、うまく対処できるようになれば、ストレスはかなり軽減されます。ぜひ、直面する問題を通じて、職場の人間関係ストレスへの対処スキルを磨いていきましょう。

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