*松島まり乃が選ぶ! 2015年ミュージカル・アワード*
作品賞=『デス・ノート』『アラジン』、演出家賞=栗山民也(『デス・ノート』)、スタッフ賞=ジェフリー・ページ(『メンフィス』振付)、林アキラ(『夢のつづき』作曲)、松田尚子&木下菜津子(『スコット&ゼルダ』振付)、主演男優賞=市村正親(『スクルージ』)、北村有起哉(『十一ぴきのネコ』)、主演女優賞=涼風真世(『貴婦人の訪問』)、山崎佳美(『夢のつづき』)、助演男優賞=鈴木壮麻(『End Of The Rainbow』、『タイタニック』)、田代万里生(『CHESS』、『エリザベート』)、伊藤俊彦(『WORKING』)、TAKE(『RENT』)、助演女優賞=香寿たつき(『エリザベート』『ラ・カージュ・オ・フォール』『スクルージ』)、アンサンブル賞=『アラジン』、新星賞=瀧山久志(『アラジン』)、来日公演賞=『TOP HAT』
*1月開幕の注目!ミュージカル*
『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』1月9日~(松本)、1月15日~(大阪)、1月23日~(福岡)、2月3日~(東京)開幕←観劇レポートUP!
『音楽劇 星の王子さま』1月16~17日=兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホール←観劇レポートUP!
『THE STOMACH』1月20日開幕←観劇レポートUP!
*2月開幕の注目!ミュージカル
『ピアフ』2月7日開幕←観劇レポートUP!
『Marry Me A Little』2月5日開幕←稽古場レポート、演出家インタビュー、菅家レポートUP!
『ウェストサイド物語』2月14日開幕←稽古場レポート、演出家&出演者会見レポート、観劇レポートUP!
*AllAboutミュージカルで特集した、もしくは特集予定のミュージカル
『花より男子The Musical』1月5日開幕 出演・松下優也さんインタビューを掲載
『泣いた赤鬼』1月8日開幕 子連れで(も)観たいミュージカルにて稽古場レポートを掲載!
『The Love Bugs』1月9日開幕 Star Talkにて出演・城田優さんインタビューを掲載!
【PICK OF THE MONTH JANUARY 1月の注目作】
見上げたボーイズ『THE STOMACH』
1月20~24日=博品館劇場「見上げたボーイズ」集合!(C)Marino Matsushima
川本昭彦さん、幸村吉也さん、平野亙さん、福永吉洋さん、縄田晋さんの5名が「大真面目に、ばかばかしいことをやろう!」と05年に旗揚げし、今年10周年を迎えた「見上げたボーイズ」。40代となった今もすがすがしい「全力ぶり」で独自のユーモアを追求している彼らですが、今回のテーマはなんと「胃の中での病魔との闘い」。 末期癌に侵された妻を助けるため、最先端医療の力でナノ・レベルにまで小さくなり、妻の胃の中に入った男の奮闘が描かれます。奇想天外にしてとてもわかりやすいストーリーは、大掛かりな装置に頼らず、あくまで舞台経験豊かな彼らの身体を駆使して表現。SING_O_WORLDさんによる表情豊かな音楽に乗って「大真面目に」演じられる捧腹絶倒ファンタジー、今年の「初笑い」にぴったりの舞台となりそうです。
『The Stomach』
この日はまだ稽古序盤。しかし作・演出も兼ねる川本さんの脳内には既に様々な演出プランがあり、メンバーに次々に「こうやって、こんなふうにやってみて」と提案。メンバーたちが最小限の言葉からその意図を汲み、たちどころにシーンの枠組みを作り上げてゆく姿に、年月が醸成したグループの「阿吽の呼吸」ぶりがうかがえます。
続いてメンバーの皆さんにミニ・インタビュー。かつてTSミュージカル・ファウンデーションの出演舞台で知り合い、「日本のミュージカルを変えよう!」と自分たちのオリジナル・ミュージカル一座を立ち上げた彼らですが、作家性を追求していた当初より、最近は「より普遍的な作品」に照準を当ててきている、と川本さん。「特に震災以降は川本の発信するものが変わってきて、僕らもそういう作品で充実感を覚えます。『見上げたボーイズ』らしいバカバカしさは持ちつつ、時代に合ったものをやっていけたらいいですね」(縄田さん)「僕らにしかできなくてお客さんに喜んでもらえることを、体の続く限りやっていきたいです」(福永さん)。
作・演出も兼ねる川本さん(上)は怪しい(?)名医役。(C)Marino Matsushima
「SINGOさんの音楽、いいですよ~」と言いながら楽譜と格闘中の幸村さん、縄田さん。(C)Marino Matsushima
【観劇ミニ・レポート】
『THE STOMACH』
治療の困難さを誰もが知る疾病の克服がテーマであるだけに、奇想天外な発想にもかかわらず一瞬抱きがちな「もしかして重い話?」「大・感動作…?」という予感は、以降のシーンで即座に打ち消されます。全身総タイツ有り、着ぐるみ(?)有りで展開する舞台は、間違いなくコメディ。
『THE STOMACH』
*次頁で『ひょっこりひょうたん島』以降の作品をご紹介します!