マーケティング/マーケティング環境分析

マーケの専門家が番付!ヒット商品で振り返る2015(3ページ目)

2015年も残すところあとわずか。今年も様々なヒット商品が生み出されましたが、マーケティング・ガイドが独自の視点でヒット番付を行います。果たして見事1位に輝いたのは? そしてその理由とは。

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

第4位:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)

第4位はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)です。

日本のテーマパークといえば、やはり東京ディズニーリゾートですが、今年の話題をさらったのはUSJといっても過言ではないでしょう。

今年の初めには6年連続の値上げを実施し、1デイ・スタジオ・パスが7,200円と東京ディズニーリゾートの6,900円を上回る価格となりましたが、昨年オープンしたハリーポッターのアトラクションなどが大きな人気を博し、入園者は順調に増加。今年の10月は入園者が175万人を超え、2001年の開園以来、一月当たりとして過去最高を記録しました。また、単月では東京ディズニーランドの入場者数を上回ったとみられ、USJの勢いが顕著であった1年ともいえそうです。

第3位:Windows 10

第3位はWindows10。

オペレーションシステムとしては、ここ最近アップルのMac OSやiOS、グーグルのAndroidに押され気味のマイクロソフトのWindowsですが、今年はWindows 8以来、3年振りにメジャーバージョンアップを行い、Windows 10をリリースしました。

このWindows 10が画期的だったのは、Windows 7や8のユーザーであれば、無償で乗り換えられるサービスを提供したことでしょう。すでにアップルやグーグルはOSのバージョンアップを無償で提供していますが、マイクロソフトもこれらライバルの方式を無視できずに、無償化へ舵を切った記念すべきバージョンでもあります。

Windows10は、10月末には世界で1億台を超えるパソコンに導入されるなど順調にシェアを拡大し続けています。

第2位:動画見放題&音楽聴き放題サービス

第2位には動画見放題&音楽聴き放題サービスを挙げました。

今年は動画見放題サービスや音楽聴き放題サービスが活況な1年でもありました。動画見放題サービスでは、全世界で6,500万人以上の会員数を誇る世界最大の動画配信サービス企業であるNetflixが満を持して日本でのサービスの提供を開始。日本でのオリジナル作品も好評で会員数を伸ばしています。

また、Amazonは年会費3,900円を支払えば、当日配送などが使い放題になるPrime会員を対象に、付属サービスとして動画の見放題サービスの提供を始めました。Prime会員であれば、追加料金なしで動画が見放題になるという画期的なサービスは大きな話題を呼びました。加えてAmazonは11月から同じくPrime会員向けに音楽の聴き放題サービスの提供も開始。動画と同じくPrime会員であれば、追加料金なしで100万曲以上が聴き放題となるサービスであり、会員獲得の大きな切り札となっています。

この音楽聴き放題サービスでは、今年に入り数々の企業がサービスの提供を開始しています。5月にはエイベックス・グループとサイバーエージェントが提供する「AWA(アワ)」、6月には、LINEやソニー・ミュージックエンタテインメントなどが提供する「LINEミュージック」、7月にはアップルの「アップルミュージック」、そして9月にはグーグルの「グーグルプレイミュージック」など、錚々たる企業が音楽の聴き放題サービスにおいて激しい争いを繰り広げているのです。

今後もこれらのサービスは、競争によってサービス自体の魅力が増すにつれて市場の大きな拡大が見込まれます。

さて、いよいよ最後のページでは2015年のヒット番付1位を発表します!果たして何が1位に輝くのか?次ページへお進み下さい!
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