築年数による評価指標で
中古マンションの査定価格は決まる
中古マンションの価格には、築年数による価格差があらかじめ設定されているのです。
そのロジックは以下のとおりです。
「そもそも、中古物件の売り出し価格はまず、売り主に仲介を依頼された不動産会社が価格査定を行うことで決まります。この査定については、マンションの築年数は駅までの距離などの立地条件と同様に、査定価格の中心となる重要項目です。中古マンションの場合、築年数が10年~15年を超えると殆ど土地価格のみの評価となる一戸建て程の価格の下落はありません。
また、中古マンションは管理状況で劣化の状態が左右される面があり一概に築年数だけでは判断できませんが、中古マンション価格査定マニュアルなどでは、築10年を基準にその前後一年ごとのプラスマイナス評価をしています。
築10年のマンションより新しいほど1年につき1.5パーセント査定価格は上がり、築11年~15年までは古いほど1年につき1.5パーセント査定価格は下がる査定評価方法です。さらに、築15年を超えると築年数16年~20年では古くなるほど1年毎に2.0パーセント、築年数21年以上では1年毎に2.5パーセントと下がっていきます。」
こうした築年数を基準とした価格査定のロジックをもとに立地や維持管理の良し悪しが加味されたうえで、査定された中古マンションが市場に流通した結果が前頁の図表1、2、3のデータというわけです。
次のページでは、あなたに合った中古マンションの築年数を割り出します。