マンション購入術/マンション情報収集術

不動産の儲けの仕組みを知る9.販売価格の法則(後編)

シリーズ不動産会社の儲けの仕組みを知る」9回目は、「住戸価格の法則(後編)」をお届けします。前・中編で、マンション住戸の値付けの法則を見てきましたが、それを踏まえて、今回は自分にあった住戸をどう絞り込んでいけばよいかをご説明します。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

さて、値付けの法則を理解した上で、自分に合った住戸を絞り込むとすると、どのようにすればいいのでしょうか。その手順についてご説明しましょう。

自分に合った住戸の絞り込み方
1、自分に合った広さ・間取りを決め、該当する住戸を絞り込む 

どこから手をつけたら良いか分らない場合は、まず、自分(家族)に合った広さと間取りを決めます。ここで述べている間取りは、家族構成に応じて必要とする基本的な部屋数のことです。

本来は3LDKなのに採光がとれないために2LDK+Sになっているとか、ワイドスパンで解放感があるといった間取りの個性をさしている値付けの法則4の間取りタイプとは異なりますのでご注意ください。

マンションの価格表をみながら、自分に合う間取りタイプの住戸の分布状況を把握します。同時に、各住戸の価格・単価を割り出します。その上で、自分の予算内で買える住戸を絞り込みます。

自分に合った住戸の絞り込み方
2、自分の希望条件を優先順位の高いほうからリストアップする 

この段階では絞り込んだ住戸は複数なので、更に自分の希望条件を優先順位の高いほうからリストアップします。ここで注意したいのは、リストアップする条件は色々ありますが、優先順位を高くすべきは、住み心地を大きく左右する基礎的な要素となる、日当たり・通風の良さ、圧迫感のない空間などです。これらは向き、階数、住戸の位置で概ね決まります。

したがって、優先順次1位~3位は向き、階数、住戸の位置とするのがいいでしょう。その後4位以降に眺望が良い、ルーフテラスなど+アルファの魅力があるなどの嗜好性の高い条件を持っていくようにしましょう。ただし、単身の方で日当たりなんてどうでもいい、とにかく夜景だ、富士山だ!という方は、この考え方の範疇には含まれません。

自分に合った住戸の絞り込み方3、4は次のページで。
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