マンション購入術/マンション情報収集術

築年数でみる!あなたに合うマンション 1.価格

「築年数でみる!あなたに合うマンション」シリーズ1回目の今回は、「価格」です。築年数の経過とともに、価格はどのように変化していくのでしょうか。下落率でみると、築年数が浅いほうが高く、古くなるほど低くなっていくのです。となると、割安感があるのでは築何年ぐらいのマンションなんでしょう?

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

マンションの築年数の違いは、おもに

  1. 価格
  2. 金利、返済期間など住宅ローンの借りやすさ
  3. 構造・性能といった住宅のつくり
  4. 品揃えの豊富さ
  5. 維持・管理の状態
  6. 青田買い、オープンルームなど買い方
といったところに表れます。

自分に合うマンションのタイプを見分けるには、まず、築年ごとにどんな違いがあるかを知ることが第一歩です。これから5回に分けて、1~5の項目順に違いをご説明していきます。1回目の今回は、「価格」から見ていきましょう。


築年数が経つと価格はどう変化する?
築16年超が中古としての割安感あり

図表1は中古マンション成約物件の築年別平米単価です。これを見ると、実際に売却された中古マンションの築年別の正味価格が分ります。築年数が古くなると、それに伴い価格は低くなりますが、下落率は築16年以降一段落して緩やかになります。

(資料:東日本不動産流通機構「築年数からみた首都圏の不動産流通市場」)

(資料:東日本不動産流通機構「築年数からみた首都圏の不動産流通市場」)

築16年~20年は27.74万円、築26年~30年までは26.27万円と平米単価に大きな開きは生じていません。築31年超では24.37万円で、ほぼ築0~5年の価格の2分の1程度にまで下がっています。こうしたデータを見ると、なるべく新しいもので、しかも価格水準が下がりきった物件、築16~20年の有利さが浮かび上がってきます。

また、図表2は中古マンション成約物件の築年別比率ですが、築16年以降の物件の比率が51パーセントとなっています。わずかではありますが、古くても価格が下がりきって買いやすくなった、築16年以降の物件の成約シェアが高いという事実が明らかです。
(資料:東日本不動産流通機構「築年数からみた首都圏の不動産流通市場」)

 (資料:東日本不動産流通機構「築年数からみた首都圏の不動産流通市場」)

次のページでは、2008年の中古マンションの流通価格が新築時よりどれだけ上がっているのか、下がっているのかを見てみましょう。
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