動ぐために大切なエネルギー
卵子まで泳いでいくためのエネルギーが必要です
コエンザイムQ10は、抗酸化とエネルギー生産の両方に関わっている補酵素。男性不妊用の患者を対象とした海外での試験で、1日200mg使用した結果精子の運動能力が改善されたという報告があります。過剰摂取による健康被害の例はありませんが、日本ではサプリメントとしての上限量が300mgとなっています。ただ、コエンザイムQ10は元々吸収率が低く、製品によって吸収率や利用効率に差があるため、「含有量が多い=効果がある」ではありません。
L-カルニチンに関しては、海外で行われた試験で1日1~4g(1000~4000mg)使用した結果、精子の運動能力が高くなったという報告があります。そのため、不妊治療で医師の指導の下、使用されることもある成分です。ただ、日本ではサプリメントとしての上限量が1000mgなので、個人で利用するには、安全のため、これを上回らない範囲にしましょう。
男性は、「精子の質を良くするため」と思うと気が進まないかもしれませんが、「コエンザイムQ10+L-カルニチン」は、実はダイエットサプリとして定番の組み合わせです(運動時の脂肪の燃焼効率アップ)。また、エネルギー生産がうまくいっていないタイプの疲労感を改善してくれます。ですから、一挙両得だと思って健康管理のために利用してみてください。
効果はどう判断する?
新しい精子が作られ始めてから、精子として一人前になるまでには3カ月程度かかるので、サプリメントの効果が表れ始めるのは4カ月目以降です。ただ、効果の確認という意味では、精子の質は目に見えるものではないので、自分で確認のしようがありませんよね。ですから、利用しているサプリメントが自分に合っているかの判断は、「体の調子が良いと感じるか」を判断基準にしてみてください。(不妊治療に通っている場合は、精液検査の結果を確認してください)
今回は著書「男と女の子宝サプリ」の内容を抜粋してご紹介しました。本の中では、「ストレスケアサプリ」や「セックスお助けサプリ」なども紹介しています。
二人で一緒に取り組める妊活サプリで、赤ちゃんがやってきやすい体を作りましょう。