メンタル不調者への対応の注意点は

メンタル不調であることを言い出しやすい職場環境の構築が重要

メンタル不調であることを言い出しやすい職場環境の構築が重要

今年の12月から企業のメンタルヘルス対策として、ストレスチェックが義務化されます。ストレスチェックだけを実施したとしても、メンタル不調者の発生を防止することはできません。上司による部下への声かけなど、日頃からの地道な活動が必要です。

今回は、社内のメンタル不調者への対応を解説したいと思います。

ポイント1 「助けて」と言える、職場環境の構築が重要

社内のメンタル不調者を発見することは、結構困難です。ある日突然、主治医の診断書を持参してきて、はじめて部下がメンタル不調であったことが発覚するということも、多いと思います。

メンタル不調者は、基本的に自分がメンタル不調者であることを隠します。

いったんメンタル不調者というレッテルを貼られると、「精神的に弱い人」「仕事を任せられない人」「これ以上、昇進させることはできない人」といった評価を受け、キャリア的にも大きなハンディを背負ってしまうことになるからです。

特にハードワークをいとわない猛烈社員ばかりの職場や、成果主義が徹底している職場などでは、自分からメンタル不調者であることをカミングアウトする人は、少ないようです。

実際、心療内科などに通院し、服薬治療を続けながら、会社では平然と仕事をしている社員は結構多いです。

このような人であっても、表情や態度など、どこかに不調感が現れてきますので、それを見逃さないようにすることが大切です。しかし、それ以上に重要なのは、メンタル不調であることを自分から言い出せるような職場環境の構築です。

ポイント2 適切な声かけでメンタル不調者を発見する

「私は大丈夫です」という人ほど、実は大丈夫ではありません。真面目な人ほど、自分がメンタル不調であることは言い出せません。他のメンバーに迷惑がかかることを分かっているからです。

なんとなく不調感が感じられる人がいれば、まず声をかけるようにしましょう。その時のチェックポイントは、食事と睡眠です。「毎日、ちゃんと寝ている?疲れているような感じがするのだけど……」「ご飯はちゃんと食べている?」といった声かけから始めてください。

声かけを続けていると、相手も徐々に心を開いてきます。「実は……」と自分の状況について語ってくれる可能性が高まります。

ポイント3 メンタル不調者に必要以上に気を使わない

相手がメンタル不調者であることが分かれば、誰もが気を使います。しかし、あまり気を使うと逆効果になることがあります。

状態が明らかに悪化している場合は、休養を進め、場合によっては休職してもらう必要もありますが、服薬治療によって症状が安定している場合は、必要以上に気を使う必要はありません。周囲から気を使われることで、逆に負担感を感じてしまうからです。

社内のメンタル不調者については、早期発見が何よりも重要です。そのためには周囲の方が、その人のちょっとした変化に気づいてあげることが必要でしょう。


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