「胡麻の老舗×パティシエ」&「美術館のチョコレート」
最後は、和菓子ではなく、和素材を巧みに取り入れたチョコレート。例年和のバレンタインにも力を注ぐ日本橋三越本店を訪ねました。封を開けたときの胡麻の香りに驚いた「セザムノワール」(日本橋三越本店限定)。フランスをベースに世界各地で活躍するパティシエ、長江桂子さんの日本初の作品で、創業130年のごま専門店「和田萬」とコラボレーションしたもの。
良質なカカオ、ベネズエラ産カレネロスペリオールに金ごま油をブレンドしたガナッシュを、「和田萬」ならではの技術で、丁寧にすりつぶした有機黒ごまで包んでいます。滑らかな口溶けに深いカカオの風味、そこへ重なる香ばしい胡麻の香りが新鮮です。
2015年の日本橋三越本店のバレンタインのテーマは「チョコレート博物館(Le Musee du chocolat)」。目玉は「ブルガリ イル チョコラート」で活躍した三浦直樹氏のプロデュースによる、箱根の「岡田美術館チョコレート」の「ボンボンショコラセレクション」(日本橋三越本店限定)です。
和素材をテーマに、「胡桃×西京味噌」、「柚子×抹茶」、「桜」、「松茸×焼酎」、「胡麻×無花果」の5つのフレーバーを展開。驚きの組み合わせもありますが、いずれもそれぞれの香りを活かしつつも意外なほど違和感がなく、主役のチョコレートを引き立てていました。
<店舗情報>
■ 「日本橋三越本店」
バレンタイン催事:「チョコレート博物館(Le Musee du chocolat)」
開催場所:本館1階(中央ホール)1/28~2/3・本館7階(催事会場)2/4~2/14
いかがでしたか。今回ご紹介したのは和洋の枠にとらわれない自由な発想で生まれた、和をテーマにしたバレンタインのお菓子。この時期にしか味わえない限定の味をぜひお試しあれ。