地に根ざしたイタリアン！「イルフィーコ」(3ページ目)

・シェフからのお薦めパスタ料理
続いては「セコガニ」のリゾット。さすがに城陽には「海」がありませんので、このセコガニは地元産のものではありませんが、解禁したばかりのセコガニを使ったリゾットは、とにかく濃厚！　中に内子と蟹身、上に外子をトッピングしてあり、セコガニのピュアテイストが存分に味わえます。今年の関西イタリアン(個人的)リゾット大賞に決定です。


・本日のメイン料理
肉料理は、城陽に隣接する奈良から特別ルートで届いた「鹿肉」。低温で丁寧に火入れされた鹿の外モモ肉は、とても柔らかで旨味も乗っています。

ソースはフォンドヴォーをベースにした赤ワインソースで、鹿の風味に収斂するかのような相性の良さ。最近ではフレンチでも手間のかかるソースやブイヨンを省略化する店がある中、シェフの料理に対する意気込みを感じますね。

また、肉と共に添えられた、城陽産の大ぶり椎茸と、茎ブロッコリーの炭火焼きも格別！　城陽の食材、すごいです。


・本日のドルチェ
ドルチェは、城陽産さつまいものジェラートと、城陽産の柿のキャラメリゼ。まさに「テロワール料理」とも言うべき「地のドルチェ」。城陽の食材だからこそ作り出せるオリジナリティがあります。

本場イタリアのイタリアンで「地元の食材」を使うことは基本のキホン。地の食材なしではイタリア各地方の郷土料理は作れません。世界に名を馳せるイタリアの星付きトップシェフ達も、地元の食材に敬意を払っていますし、地の食材を探し出し、料理に使うことは、今やグローバルなガストロノミーにおける世界基準の一つとも言えます。

イタリアンは地の料理。そのことを改めて実感した一皿でした。

城陽から発信する地のイタリアン

城陽の地に根ざした料理世界を発信していくシェフの地元愛＆意識の高さは特筆級。シェフのことを「城陽イタリアンの探求者」と称したくなりますね。

これからも、地元城陽の食材に命を吹き込んで、地元の食材を知り尽くしたシェフだからこその入魂の料理を発信し続けられることでしょう。


＜DATA＞
・店名： リストランテ イル フィーコ
・所在地：城陽市寺田東ノ口55-13 グランディール101
・アクセス：近鉄「寺田駅」徒歩約5分
・地図：Yahoo!地図
・TEL：0774-26-2873
・営業時間：11:30～14:00(LO)、17：30～21：00(LO)
・定休日：火曜日(他にも月一で不定休あり)。