リーダーシップ/リーダーシップの基本知識

「ゾーン」まで辿り着くためのリーダーシップとは

大躍進を遂げた、プロテニスプレーヤーの錦織圭選手。今年のツアーファイナルはアジア人として初めて出場し、準決勝で世界ナンバー1プレイヤーのジャコビッチ選手には敗れたものの、ランキングは世界第5位まで上がりました。試合で見たゾーン体験と自己リーダーシップの関連を考えてみましょう。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

プレゼン中でもゾーンに入ることができます!

プレゼン中でもゾーンに入ることができます!

ゾーンとは最高のパフォーマンスが出せる状態のこと

プロテニスプレーヤーの錦織圭選手が大躍進を遂げました。今年のツアーファイナルはアジア人として初めて出場し、準決勝で世界ナンバー1プレイヤーのジャコビッチ選手には敗れたものの、ランキングは世界第5位まで上がりました。いよいよ来年は世界ナンバー1も射程圏内です。

さて、その錦織選手が準決勝進出を決めた試合中、解説を務めた松岡修造さんが次のような言葉を発していました。

「もう打てば何でも入る。圭はスーパーゾーンに入りましたよ!」

このゾーンは「究極の集中状態」と訳され、ひとたびゾーンに入ると、能力を超えた
最高のパフォーマンスを発揮することができるといいます。しばしばアスリートの間で使われる表現ですが、では、私たちは仕事や人生の中でいかにすればゾーンに入り、最高の状態を創り出すことができるのでしょうか。

先日、『フローゴルフへの道』(ジオ・ウァリアンテ著)という本を読み、とても印象に残りました。著者はトップゴルファーたちのメンタルサポートを行っている大学教授です。

ここで言う「フロー」とは「ゾーン」とも呼ばれ、能力を120%発揮させる究極の集中状態であり、ひと度フロー状態に入ると、人は自分が自分でないような最高のパフォーマンスを発揮することができると書かれていました。

ただし、このフロー状態というのは、自分の意思で簡単に入ることはできず、平素
から努力をしている人、熟練工のように日々真摯に自分の仕事に打ち込んでいる最中に、フッと向こうから訪れてくれる時があるといいます。どうやら自分ではコントロールできない領域のようです。

次ページでは、最高のパフォーマンスを出すことができる、ゾーンの領域に入るためには何が必要なのかを考えてみましょう。

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