フランス語で使える比較級講座
恋人との年齢差は語れますか?
今回は「もっと安いの!」、「痩せたわね。」など、知っておくと楽しくなる使える比較級をマスターしましょう!
形容詞の比較級基本形
フランス語初心者の方、比較級ってどうやって作るのだったっけ?という方のために、まずは基本的な比較級の作り方をおさらいしておきましょう。フランス語の比較級は、形容詞・副詞・名詞とどの品詞を比較するのかによって作り方が若干異なりますが、今回はなじみ深い形容詞の比較級の作り方にスポットをあてていきます。Mon petit ami est plus jeune que moi.(モン プチタミ エ プリュ ジュヌ ク ムワ/私の彼は年下です。)
このフレーズは、英語のmoreにあたるフランス語のplus(プリュ)を用いてつくった優等比較級の例です。フランス語では英語のように、語尾を -er, -est と変化させて比較級を作る方法はありませんので、形容詞の意味にあわせて「より多く~だ」と言いたいときはplus, 「より少なく~だ」と言いたいときには英語のlessにあたるmoins(ムワン)を使用します。また、que(ク)は英語のthan(~よりも)にあたる言葉です。この例では形容詞はjeune(ジュヌ/若い)になりますので、mon petit ami(私の彼氏)の方が「若い」度合いが「多い」のでplusを使用し上記のような文になります。
ここまでは簡単なので、中級の皆さんにおまけフレーズを一つ。「私の彼は10歳年下です。」と言いたい場合はどうすればいいでしょう?正解は、
Mon petit ami est plus jeune que moi de 10 ans.
バッチリ言えましたか?
日本人旅行者も大好きな言葉:「もっと安いものがありますか?」
それでは、もう少し基本練習を続けましょう。旅行の際に、挨拶と共にC'est cher !(セ シェール/(値段が)高い!)というフレーズを覚えて行く方も多いはず。「もっと安いものがありますか?」という場合には、このcher(値段が高い)という形容詞と劣等比較級を作るmoinsを用いて、Vous avez moins cher ? (ヴザヴェ ムワン シェール)とします。plusをプラス、moinsをマイナスとしっかり覚えておけばそれほど難しくはないかもしれませんね。形容詞部分に、petit(プチ/小さい)、 terne(テルヌ/地味な)、 court(クール/短い)などを入れて、お買い物の際には比較級をフル活用してみてください。他人とよりも時の経過で比較
比較級というと他者との比較を一番に思い浮かべるかもしれませんが、実際のところは、「以前より」という時の経過で語られることも決して少なくはありません。ところが、「昨日」を意味するhier(イエール)や、「以前」を意味するavant(アヴァン)は、que(~よりも)との組み合わせで使われる場合エリジオンがおきるため注意が必要です。例えば「彼女は以前よりほっそりしている」と言いたい場合は、Elle est plus mince qu'avant. (エレ プリュ マンス カヴァン)となりますので、頭の中で比較級の基本であるplus~que(プリュ~ク)、moins~que(ムワン~ク)と思い出しながら文章を作る場合にque(ク)と発音した時点で間違いになってしまいます。
同様に、「昨日より寒い」と言う場合も、Il fait plus froid qu'hier.(イルフェ プリュ フロワ キエール)となりますので、qu'avant, qu'hierなどの表現は音声としてサッとでるようにしておきましょう。
同じくらいと言ってみよう!
時の経過で比較することは多い
Vous êtes toujours aussi belle qu'avant.(ヴ ゼット トゥジュール オスィ ベル カヴァン/あなたは相変わらずお美しいですね。)
こういう表現がサラッとでてくるとなかなかカッコいいですね。形容詞の性数一致の変化に注意して、イロイロ使えそうな表現をぜひ作文してみてください!
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