認知症予防に役立つ4つのアロマオイル(精油)の活用法について
朝、晩、それぞれ2時間ずつの芳香浴が認知機能を向上。朝はディフューザー、夜はアロマバス&ディフューザーなど使い方をアレンジしながら芳香浴を楽しみながら日常生活に取りいれると毎日が楽しくなりそう!
テレビで紹介されましたが、ここでおさらいしたいと思います。認知症予防に役立つと紹介された
■グループ1 「ローズマリー(カンファ―)、レモン」(朝使用)
■グループ2 「ラベンダー、スイートオレンジ」(夜使用)
以上、4つのアロマオイル(精油)。グループ分けした理由は、これを朝、夜と使い分ける為です。
■グループ1 朝使用のローズマリー、レモン
「刺激、活性」といった表現が当てはまるアロマオイル(精油)です。集中力を高めたり、ローズマリーに関しては、血圧を上昇させるような効果が知られています。カンファ―タイプはローズマリーの中でもカンファ―という成分が多く含まれているアロマオイル(精油)の事を指しますが、これはローズマリーの中でも一番刺激が強いタイプです。よって、1日の内に、自律神経の交感神経が優位に働きはじめるのが好ましい、朝時間に使用するのに向いているアロマオイル(精油)と言っていいでしょう。
■グループ2 夜使用のラベンダー、スイートオレンジ
「リラックス、温め」といった表現が当てはまるアロマオイル(精油)です。ラベンダーはリラックスが代名詞と言ってもいいアロマオイル(精油)。その成分の働きが自律神経の交感神経の働きを抑え、リラックスしているときに優位に働く副交感神経の働きを助けるのに役立つと言われています。スイートオレンジは、気持ちも体も温める効果があると言われているこちらもリラックスに役立つ効果が知られているアロマオイル(精油)。よって、1日の内、副交感神経が優位に働くのが好ましい夜時刻に使うのが好ましいアロマオイル(精油)と言っていいでしょう。
そんな2つのグループのアロマオイル(精油)を、鳥取大学にて、アルツハイマー病患者17人を含む認知症患者28人の高齢者を対象に、朝晩それぞれに2時間ずつ芳香浴を行いアロマテラピーの効果を検証した結果、抽象的思考能力が改善され、芳香浴をやめると徐々に能力が元に戻ることが実証されました。
その他の調査研究結果も含めて『アロマテラピーは認知症患者の症状の悪化を予防するだけでなく、さらに認知機能を向上させること』がわかったそうです。
朝と晩でアロマオイル(精油)を使い分けたのはサーカディアンリズム(※注1)の調整が目的だったそうですが、昼にグループ1 刺激のあるアロマオイル(精油)で芳香浴するだけでも効果があることも後にわかってきたそうです。
<参考文献>「塩田清二著:<香り>はなぜ脳に効くのか?アロマセラピーと先端医療より」
※注1 サーカディアンリズムとは、生物に備わる昼と夜を作り出す1日のリズムのこと
ガイドのまとめ
これらを踏まえると、以下のことが認知症予防に大切であると考えました。■脳内の血流を良くすることを心がけ、神経細胞が壊れないようにすること
■脳内ストレスを減らして、神経細胞が壊れないようにすること
■脳が活性化する刺激を与えること
ストレスは強すぎると神経細胞が壊れてしまい、ストレスが無く刺激の無い生活も脳が活性化しないので神経細胞の支障に関係しているのでは?と推測しました。
ということは、一定の刺激もリラックスもバランス良く感じながら生きることが認知症予防にとても役立つような気がします。
アロマテラピーは植物の薬理効果と嗅覚の刺激から「刺激」も「リラックス」も効果が期待できる療法であることを、これらの調査研究で改めて感じることができたように思います。
東洋医学の考えでも「陰陽のバランス」が保たれることが健康においてとても大切であることが説かれています。認知症予防とアロマテラピーについて触れたことで、「バランスを取ること」が、心と体の健康を保つうえで不可欠であることも再認識しました。様々な皆さんの生活に役立てば幸いです。